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白井 伊津子 シライ イツコ

所属部署言語系教科マネジメントコース
職名教授
メールアドレス
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生年月日
Last Updated :2025/04/12

研究者情報

学位

  • 博士(文学)(筑波大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 古代和歌   Tanka poetry   

研究分野

  • 人文・社会 / 日本文学

経歴

  • 2000年  - 筑波大学 助手
  • 2000年  - University of Tsukuba, Research Assistant

学歴

  •         - 1999年   筑波大学   文芸・言語研究科   各国文学専攻
  •         - 1999年   筑波大学   Graduate School, Division of Literature and Linguistics
  •         - 1988年   京都女子大学   文学部   国文学科
  •         - 1988年   京都女子大学   Faculty of Literature

所属学協会

  • 上代文学会   萬葉学会   

研究活動情報

論文

  • 白井 伊津子
    美夫君志 87 15 - 31 美夫君志会 2013年11月 [査読有り][招待有り]
  • 古代和歌における懸詞の方法ー音形式に隣接する意味のあり方をめぐってー
    白井 伊津子
    高岡市万葉歴史館紀要 22 1 - 12 2012年03月 [査読有り]

作品等

  • 日本上代文学における漢語表現の研究
    2003年
  • 日本古典和歌における中国文学受容についての通時的研究
    2003年

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2013年 -2016年 
    代表者 : 白井 伊津子
     
    日本古代和歌における中国詩文の影響を、修辞表現、とりわけ対句や「物」と「物」とを取り合わせる対偶語という観点から分析し、古代和歌史研究のあらたな面を拓くことを目指した。結果、形式的な側面と意味的な側面の区分けが曖昧なままに対句論が展開されているという、研究史上の課題とともに、『萬葉集』においては、「物」を歌に詠み込む際の方法意識が詩文の影響を受けて次第に醸成されていることが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2010年 -2012年 
    代表者 : 白井 伊津子
     
    中国古典文学における譬喩表現と日本古典文学の譬喩表現を比較検討し、中国文学の受容のあり方、および日本古典文学における譬喩表現の独自性を明らかにすべく、前年度に引き続き、平成23年度も「譬喩表現比較の基礎資料」作成のために、作品の分析を行っている。本年度は、『古今和歌集』の恋部の歌、『懐風藻』の詩作品について、譬喩を構成する所喩と能喩の関係を、形式的特徴、譬喩の素材的特徴の観点から分析を加え、一首ごとにデータの蓄積をはかった。さらに、中国文学の方面から、『文選』『玉台新詠』の詩作品の主要なものについても検討を加えた。同時に、本資料の作成の過程において、譬喩表現が、懸詞に縁語をともなう修辞表現とも密接な関係を有するのみならず、見立ての技法にも展開していく実際が、『萬葉集』から『古今和歌集』の懸詞の通時的な分析を踏まえて明らかなったことは、とりわけ有意義であった。すなわち、譬喩表現の基盤となる、景物の事象と人事の関係は、『萬葉集』においては、主として序歌が担っていた。序歌のばあい、序詞と本旨とは同一の文脈をなすものだが、『古今和歌集』では、ふたつの文脈を築く懸詞と縁語においても、景物の事象と人事とが譬喩関係をもつ。それは、音と意味ということばの両面を反省的に捉え、同音の形式に景物の事象と人事のふたつの意味を隣接させうるものとして、懸詞一異なるふたつの文脈を導く機能-を方法的に捉えなおした結果だと考えられる。つまり、こうした懸詞の方法こそ、日本古典和歌の譬喩表現における独自性として認めることができるという結論を得た。
  • 古代和歌の修辞
    その他の研究制度
  • Rhetoric in ancient literature of Japan
    The Other Research Programs

その他のリンク

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