日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 1996年 -1997年
代表者 : 片山 忠次; DUNLAP Willi; HOGGE James; べい 漢極; 趙 光濬; 中洌 正堯; 金 容淑; 洪 吉錫; 金 徳萬; 寺岡 敏郎; 佐藤 光; 中村 哲; 細谷 安彦; ぺい 漠極; 辻 弘; 濱名 外喜男; 森広 浩一郎; 鈴木 正敏; 長澤 憲保; 古川 雅文; 長瀬 久明; 渡邊 裕子; 成田 滋; 長石 敦
研究2年目にあたる平成9年度では,各国におけるグローバル教育のカリキュラムの実践例を収集した。また,各研究分担者・研究協力者による研究成果をとりまとめ,報告書を作成した。
韓国の研究分担者を招へいしての会議では,当該国で行われた研究について,これまでの地理・歴史科などとの歴史的関連性から,グローバル教育のあるべき方向について報告がなされた。また,両国の歴史的・文化的交流の特性を活かした教育がなされるべきことが提案された。
アメリカにおける視察においては,当該国の教育の現状を見るとともに,マルチメディアを利用したグローバルな範囲での情報収集能力の育成や,芸術における多様な文化の反映が教員養成においてどのようになされているかを検討した。
韓国における視察においては,当該国の教育の現状を見るとともに,現在進められている教育改革について,グローバル社会に対応するものとしてその関連性を追及した。また,日本と韓国の友好関係を基本においたグローバル教育をいかにして進めていくかについて当地の研究者・教育者等と協議した。
アメリカ合衆国の研究分担者を招へいしての会議では,各学年ごとに行われているグローバル教育関連単元や,既存のカリキュラム内での教科内容のグローバル化,そして独立科目としての国際ビジネス(高等学校レベル)などの教育内容が詳しく報告され,日本における総合学習への関心の高まりと合わせて,グローバル教育の持つ総合的視野を既存のカリキュラムの中に採り入れていくことと,その意義について両国の立場からそれぞれ検討した。