研究者総覧

山本 智一 ヤマモト トモカズ

所属部署小学校教員養成特別コース
職名教授
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生年月日
Last Updated :2025/04/12

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)

J-Global ID

プロフィール

  • 理科及び総合的な学習の時間の授業改善やカリキュラムに関する研究を進めるとともに.教師教育に関する研究・実践を行う。理科では.科学の営みが社会的な知の構築であることに注目し.その過程を可視化することで支援したり.児童生徒の社会的な対話をアーギュメント・スキルの育成という観点から支援したりする研究を教育実践に結びつけていきたい。また.総合的な学習の時間に関しては.科学的リテラシーに注目し.環境や生命倫理など.社会における科学問題を教材化したカリキュラムの開発に取り組みたい。

研究キーワード

  • CSCL   アーギュメント   総合学習   科学教育   理科教育   

現在の研究分野(キーワード)

    日本理科教育学会, 2014, 201404, 201503, 国内, 6, 日本科学教育学会, 2014, 201404, 201503, 国内, 1,

研究分野

  • 人文・社会 / 教育学 / 理科教育・科学教育

経歴

  • 2020年04月 - 現在  兵庫教育大学大学院学校教育研究科 教授Graduate School of Education
  • 2014年09月 - 2020年03月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科 准教授Graduate School of Education
  • 2010年04月 - 2014年08月  宮崎大学教育文化学部 准教授
  • 2009年04月 - 2010年03月  神戸大学附属小学校 主幹教諭
  • 1992年04月 - 2009年03月  神戸大学発達科学部附属住吉小学校 教諭Faculty of Human Development
  • 1991年04月 - 1992年03月  神戸市立本山第一小学校 教諭

学歴

  •         - 2014年03月   神戸大学大学院人間発達環境学研究科
  • 2001年04月 - 2003年03月   神戸大学大学院総合人間科学研究科
  •         - 1991年03月   神戸大学教育学部初等教育科

所属学協会

  • 日本教科教育学会   日本科学教育学会   日本理科教育学会   

研究活動情報

論文

書籍

  • レリバンスの構築を目指す令和型学校教育
    關浩和; 吉川芳則; 河邊昭子編著 (担当:分担執筆範囲:第Ⅲ章第6節「授業を通して協調的な学級風土を醸成するアーギュメントの指導」pp.207-216.)風間書房 2024年03月 ISBN: 9784759925050
  • 理論と実践をつなぐ理科教育学研究の展開
    一般社団法人日本理科教育学会 (担当:分担執筆範囲:第2章第22節 「アーギュメント(記述)」pp.220-225.)東洋館出版社 2022年07月 ISBN: 9784491049359
  • 教育実践の理論と方法 教育実習・子どもの発達・授業
    長瀬善雄編著 (担当:分担執筆範囲:第16章「教育実習を終えて」pp.126-131.)教育出版 2017年11月 ISBN: 9784316804507
  • 教科教育学の可能性を求めて
    原田智仁; 關浩和; 二井正浩編著 (担当:分担執筆範囲:第Ⅰ章第6節「科学的リテラシーとしてのアーギュメント構成能力の育成」pp.53-62.)風間書房 2017年03月 ISBN: 9784759921779 pp.53-62.
  • 教育工学選書Ⅱ 第5巻学びのデザイン:学習科学
    大島純; 益川弘如編著 (担当:分担執筆範囲:第11章「科学技術の社会問題に関するアーギュメント・スキルの育成」山口悦司・稲垣成哲・山本智一・村津啓太による共著(pp.157-164. ) 第12章「理科授業観の変化を促す理科教育法の授業設計」中山迅・山本智一による共著(pp.165-173.))ミネルヴァ書房 2016年11月 ISBN: 9784623076956 pp,157-164,165-173.
  • 小学校理科教育におけるアーギュメント構成能力の育成
    山本智一 (担当:単著範囲:)風間書房 2015年10月 ISBN: 9784759920963 160

講演・口頭発表等

MISC

受賞

  • 2024年09月 日本理科教育学会 学会賞
  • 2019年09月 日本理科教育学会 日本理科教育学会論文賞
     アーギュメントの構成能力と評価能力を育成する小学校教師教育プログラムの開発 
    受賞者: 山本智一;神山真一

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2028年03月 
    代表者 : 中山 迅; 松原 憲治; 山本 智一; 中村 大輝; 坂倉 真衣
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2024年04月 -2028年03月 
    代表者 : 和田 一郎; 長沼 武志; 後藤 大二郎; 山本 智一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 山口 悦司; 大浦 弘樹; 坂本 美紀; 望月 俊男; 山本 輝太郎; 山本 智一; 木村 優里
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 山本 智一; 和田 一郎; 神山 真一; 舟生 日出男
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2024年03月 
    代表者 : 勝見 健史; 山本 智一
     
    本研究は、近年、科学教育において注目されているアーギュメントを、国語科がめざす能動的な課題解決の学習(国語科単元学習)における言語運用プロセスの協働的解決の学習方略として導入することによって、学習者が自らの言語運用の質を精緻に捉え、自律的に学習を進めていくことができる協働的な学習プログラムを開発するものである。 当該年度においては、主に現行学習指導要領がめざす課題解決の言語運用プロセスを含む国語科単元学習、自律性学習、アーギュメントの学術的背景を確証するために、国内外の文献・資料の収集と分析を行い、アーギュメントの背景理論の理解と課題の共有化を図った。とりわけ、わが国のアーギュメント研究の現況と、国語科における科学教育のアーギュメント導入の可能性と限界性について、科学教育におけるToulmin(1958)のモデルが示すアーギュメントの構成要素のうち、「理由の裏づけ」を、国語科教育で援用する場合どのように位置づけるかについて可能性を検討した。 そこでは、第一に、単元組織における「真正性」の保障を児童の自律的な学びを促進するための前提となる言語運用の場の要件とすること、第二に、国語科教育における「理由の裏付け」として、認知的葛藤の発生場面で質問と説明を通した自問自答が論証の質の向上を向上させるという考え方(Chin&Osborne(2010))に着目すること、を学習プログラム構築における視座とする可能性を抽出した。 また、実践協力学校とは既に授業研究に関わって共同研究関係にあるが、改めて今回申請の課題についての協力の依頼を行い、自律的言語運用を促進する単元組織の方略について当該学校の実態を踏まえながら本研究の意義の共有化を図った。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2020年04月 -2024年03月 
    代表者 : 中山 迅; 猿田 祐嗣; 鈴木 誠; 松原 憲治; 山本 智一
     
    海外における,優れた文脈ベースの理科カリキュラムについては,コンピテンス基盤型教育で世界の中等教育を牽引するフィンランドに着目し,年2回実施されている日本の共通テストにほぼ該当する大学入学資格試験の問題に着目して内容を明らかにしようとしている。COVID-19感染拡大により国家教育委員会や現場での聞き取りができなかったため,大学入学資格試験から生物と化学を各5年間抜き出し,一部CBT化され動画も含まれる問題を一つ一つ翻訳する形で作業を進めている。 TIMSS(国際数学理科教育動向調査)の論述式課題の回答分析については,日本の児童・生徒が展開する論理(アーギュメント)に注目して,その弱点と強みを抽出している。また,新たに生物の生殖を取り上げた問題の回答について「トレードオフ」の観点での分析結果について学会で発表した。 教育実践モデルについては,災害の文脈でのプログラミング活用を含む小学校での実践に取り組み,事例研究として成果を発表した。さらに,教員志望の大学生を対象に,理科授業でプログラミングを行う模擬授業を実践し,ロールプレイ中心の授業において「観察者」の役割を加えた。学生の気づきを記述させたワークシートから,「客観的に」という言葉を含む記述を調べると,多くの学生が先生と子どものやりとりに注目できていることから,模擬授業における「観察者」の役割による効果が明らかになった。また,小学校第3学年で日常生活の便利なもの(トイレの自動照明)について,回路の概念やプログラムが活用されていることに理解させるとともに,回路に興味・関心を持たせ,プログラミング的思考を養うことのできる授業開発を行い,その効果を明らかにしている。教育課程については,資質・能力の育成を重視する教科等横断的な学びとしてのSTEM/STEAM 教育の意義について,教育政策文書等を基にした整理を行っている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2023年03月 
    代表者 : 山本 智一
     
    平成30年度は,アーギュメントの段階的指導を可能にする小学校教師教育プログラムを開発する条件整備の段階(第1~2フェーズ)であった。 第1フェーズは理論的検討であり,国内外の理科・科学教育関連の学会(ASERA2018,日本理科教育学会第68回全国大会,2018年度日本科学教育学会第2回研究会)に参加し,アーギュメント指導に関する最新の研究から情報収集を行ったり,連携協力者や理科教育関連の研究者から研究に関する助言を受けたりして,アーギュメントを段階的に指導する教師教育プログラムに必要な要件を調査した。 第2フェーズはプログラム試案の開発であった。小学校児童のアーギュメント構成能力育成のために開発したカリキュラムをベースに,教員養成における実践研究(山本・神山,2017)の知見を加えながら,教師教育プログラム試案を作成し,連携協力者を含めて,これまでにアーギュメントの研修を受けた小学校現職教員に事例的に導入した。アーギュメントの段階的指導としては,アーギュメントを初めて経験する小学校中学年児童を対象とした理科授業「風やゴムの働き」「温度と体積の変化」の単元開発(教材開発を含む)やそこでのアーギュメントの指導法について,事例的に授業の構想・実行を支援し,児童のワークシートから授業を分析したり,教師への質問紙・インタビュー調査から教師教育プログラムを評価したりした。これらの分析から得られた知見については,日本理科教育学会第68回全国大会でポスター発表したり,学術論文として日本理科教育学会の『理科教育学研究』に投稿したりした(採録決定済)。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2021年03月 
    代表者 : 中山 迅; 猿田 祐嗣; 鈴木 誠; 松原 憲治; 山本 智一
     
    国際数学理科教育動向調査(TIMSS)の論述回答について,TIMSS2011と2015で同一課題として出題された「水と油」課題に着目して回答分析を実施した。TIMSS1995理科の小学校「スープ課題」及び中学校「懐中電灯課題」に対する日本とオーストラリアの児童・生徒の回答を,アーギュメント・スキルの観点で分析・比較した。主な結果として,日本には「主張」を用いる児童・生徒がほとんどいなかったが,オーストラリアの児童・生徒の約2割は理由を説明する際に再度,主張を述べていることが明らかになった。 海外の動向については,フィンランドで出版されたWSOY社の中学理科教科書2冊の分析結果を基に,大学入学資格試験生物における資質・能力ベースの分析を,「フィンランド7つのコンピテンス」を基に実施した。 コンテキストベースの学習内容として,教科横断的取り組みについて積極的に議論されてきたSTEM教育に着目しつつ,資質・能力の育成の整理を進めた。また、開発途上国のコンテキストにおける理科教育の実践と理論研究の動向を整理して論文にまとめた。 国内では,教員養成における模擬授業において,コンテキストベースの理科授業を学部学生に実施させる試みを引き続き実施した。そして,学生が教師の視点だけでなく学習者である児童の視点に気づくことができるようにする支援のあり方について,その成果をASERA2018に発表した。さらに,熟達教員の授業分析を実施して,その発話の特徴について小学校と中学校について発表した。また,コンテキストベースの理科授業の具体的な実践モデルの開発について学校現場の教師と共同で実施し,小学校における実践事例と中学校における実践事例を報告して,学習指導要領に準拠した理科授業に多様な文脈を取り入れるためのモデルを提示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 坂本 美紀; 山口 悦司; 稲垣 成哲; 山本 智一; 西垣 順子; 益川 弘如
     
    トランス・サイエンス問題の一種である科学技術の社会問題に焦点を当て,問題の解決に資する知識共創型アーギュメンテーションの教師教育プログラムの開発と検証を継続した。前年度に行った予備的な実験授業の成果評価をもとに,教育プログラムを改善し,規模を拡大した本格的な実証研究を行った。教育プログラムは,遺伝子組換えによるスギ花粉症緩和米の開発の是非を取り上げた。成果評価では,意見対立や複数の論点を踏まえた意思決定能力の育成に着目した。意思決定の意見文を授業の前後で作成させ,論証構造ならびに提言としての質の観点から比較した(a)ほか,プログラムで獲得した意思決定の力が,授業で扱わなかった他のトランス・サイエンス問題でも発揮されるかどうかを検討した(b)。研究発表とその準備状況は以下の通り。予備的な実験授業に関しては,開発した教育プログラムの内容を日本理科教育学会全国大会で,(a)を日本教育心理学会総会,(b)をXVIII IOSTE Symposiumと日本科学教育学会年会で,学習活動の分析を日本発達心理学会大会で,それぞれ発表した。本格的な実験授業に関しては,教育プログラムのデザイン要素をXVIII IOSTE Symposiumで,(b)を日本科学教育学会研究会で発表し,(a)をThe 13th Conference of the European Science Education Research Association(ESERA 2019)に投稿した。発表は次年度の予定である。また,小学生向けの教育プログラムを開発し,神戸大学附属小学校の総合的な学習の時間(第5学年の2クラス)で実験授業を実施して,教師教育用のコンテンツ開発につながる各種データの収集を行った。開発した教育プログラムの内容を日本科学教育学会研究会で発表したほか,収集したデータの分析と発表準備を進めている。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2017年04月 -2020年03月 
    代表者 : 大黒 孝文; 舟生 日出男; 黒田 秀子; 竹中 真希子; 出口 明子; 山本 智一
     
    本研究の目的は,理科を教える教員及び教員志望学生に対して,協同学習を実践的に指導する力を育成することである。 現在までに開発した2編の学習プログラムが完成している。1つはAL学習上の問題点を取り上げたもので①マンガ教材:小学校理科の協同的な児童実験で発生する問題場面が描かれたメインストーリーと協同学習の理論を取り入れ改善された授業場面が描かれたサブストーリー。②テキスト:協同学習の5つの基本的構成要素ごとに設問が準備されている。③マンガテスト:協同学習の理解を判断するために異なった学習場面をマンガで描いた評価問題。④指導者用解説書:本プログラムを実施するための指導者用教本。⑤学びのバージョンアップとして協同学習の理論や実践を解説した予習・復習教材の5つである。本プログラムの特徴は,ジョンソンらの5つの基本的構成要素に沿った実践的指導力を獲得できることである。これに加えて2018年度は続編としてジグソー学習版を開発した。現在,マンガ教材とテキストの初期版が完成している。 現在までの実験研究は,2017年度に小学校教員志望大学生86名,理科以外の中高等学校教員志望大学生157名,現職教員28名を対象に,(a)学習への参加状況・使用感や効果,(b)主体的で対話的な授業に対する自信や興味の変化,(c)協同学習の判断力評価を実施し,有効性が認められた。続いて2018年度に大阪府内の現職教員51名を対象に,(a)学習への参加状況・使用感や効果,(b)自由記述による感想による評価を実施し,有効性が認められた。 Web版の開発においては,マンガ教材を閲覧できるホームページを開設すると同時に,双方向型教授システムのパイロット版として,Face Bookを用いた学習プログラムを試行した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2015年04月 -2019年03月 
    代表者 : 黒田 秀子; 舟生 日出男; 竹中 真希子; 山本 智一; 大黒 孝文
     
    本研究では,小学校教員志望の大学生を対象とした小学校生活科の授業構想力を育成する授業プログラムを開発し,その有効性を評価した。授業プログラムでは,反転授業用マンガ教材を利用した。マンガ教材は,授業展開や児童の様子が描かれていることから,イメージを容易にもたせることができ,教材として有効であった。グループ交流では,自分の気付きや問題点を伝え合うことで,同じマンガ教材でも自分とは異なった視点から問題点を発見した他者との交流が有効であったことが明らかになった。また,学習指導案の「指導上の留意点」の記述は,新たな視点からの記述が増えたことが明らかになった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 稲垣 成哲; 山口 悦司; 舟生 日出男; 楠 房子; 益川 弘如; 大島 律子; 山本 智一; 西垣 順子; 村津 啓太; 神山 真一; 大黒 仁裕; 鳩野 逸夫
     
    本研究の目的は,科学教育の専門家と学習科学等の研究者による総合的・学際的な共同研究によって科学教育におけるアーギュメンテーションの指導理論・指導方法・評価方法を体系化し,それらを踏まえた教師教育プログラムを開発,提案することであった。アーギュメンテーションとは,理由付けや反証例の想定など,科学的な主張を構成するプロセスとして定義されている。現在,科学教育におけるアーギュメンテーション研究は,教師教育への適用に向かっており,その指導理論・指導方法・評価方法の確立は急務の課題であった。本研究の結果,試作版教師教育プログラムを開発することができた。
  • 小学校教員を対象とした科学的な論証スキルを育成するプログラムの開発
    科学研究費助成金:基盤研究C
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 山本智一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2016年03月 
    代表者 : 大島 純; 望月 俊男; 中山 迅; 村山 功; 稲垣 成哲; 三宅 なほみ; 大島 律子; 山口 悦司; 坂本 美紀; 山本 智一; 益川 弘如; 北澤 武
     
    総括班は,理論的な考察と,アクティブラーニングの手法を検証した.グループ学習を自己調整,協同調整と社会的調整の三層から分析する新しい試みを提案した.教職科目班は,初等中等教育におけるデザイン研究の成果を教師教育にフィードバックし,現職教員の人材育成プログラムにまで拡張した.また,教育実習に関連した科目群の開発とその実証的な検討を展開し,インターネットを用いたSNSのシステムが有効に活用される事例を提供した.教科教育班は,理科教育法において,受講生の議論活動の着目した授業設計を考案し促進方法を考案した.また,モバイルシステムを利用することによって有益かつ迅速な評価を相互に行うシステムを提案した.
  • 小学校理科教育におけるアーギュメント構成能力の育成
    科学研究費助成金:学術図書
    研究期間 : 2015年04月 -2016年03月 
    代表者 : 山本智一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 大黒 孝文; 舟生 日出男; 黒田 秀子; 竹中 真希子; 山本 智一
     
    本研究の目的は、教員志望大学生が理科を指導する教員として実験技能を身につけるためのマンガ反転授業用教材を開発し、その学習効果を明らかにすることである。 本教材は、気体検知管の操作方法がマンガで描かれており、タブレットPCを用いて操作するもので、2年間をかけて2回の改良を加えた。加えて、Webベースでの配信に向けたデジタルコンテンツの基礎準備も完了した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2013年04月 -2016年03月 
    代表者 : 山口 悦司; 大島 純; 益川 弘如; 坂本 美紀; 山本 智一; 出口 明子; 稲垣 成哲
     
    本研究の目的は,学習科学の研究者と科学教育の研究者が学際的に共同し,子どもの知識が科学知識へと発達するために本質的な役割を果たす「生産的な誤り」を解明するラーニング・プログレッションズを応用して,理科の教師教育プログラムを開発することであった.本研究の成果は,ラーニング・プログレッションズ研究を応用した理科教師教育プログラムを標準化するためのスタンダードを提案できたこと,スタンダードに従って理科教師教育プログラムの事例を開発できたことであった.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 稲垣 成哲; 山口 悦司; 大島 律子; 西垣 順子; 山本 智一; 楠 房子; 中山 迅; 舟生 日出男; 神山 真一
     
    本研究の目的は,科学教育におけるアーギュメンテーション (argumentation) の理論と指導法を科学教育の専門家と学習科学の研究者による総合的・学際的な共同研究によって,世界に先駆けて構築することである。アーギュメンテーションとは,理由付けや反証例の想定など,科学的な主張を構成するプロセスとして定義されている。本研究では,(1)科学的アーギュメンテーションのメカニズムと機能を体系化した理論を構築し,(2)指導法及びICTを活用した学習支援環境を開発するとともに,(3)附属実験校における実証的な研究に基づいて,理論と指導法の両面からの先導的成果を得ることができた。
  • 理科の授業構成力と実践的指導力を養成する教師教育用ケースメソッド教材の開発
    科学研究費助成金:基盤研究B
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 大黒孝文
  • 小学生を対象とした科学的な論証スキルを育成するカリキュラム開発
    科学研究費助成金:基盤研究C
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 山本智一
  • 科学技術社会問題を題材とする理科系教員養成のためのカリキュラム開発
    科学研究費助成金:研究活動スタート支援
    研究期間 : 2010年04月 -2011年03月 
    代表者 : 山本智一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2011年 
    代表者 : 中山 迅; 猿田 祐嗣; 松原 道男; 隅田 学; 山口 悦司; 衣笠 高広; 山本 智一
     
    研究の目的は,日本の児童・生徒の推論の特徴や,理科教科書として顕在化している標準的な授業の流れを明らかにし,それらに基づいた理科授業モデルを提示するであった。TIMSS理科の論述式課題の回答分析や理科教科書の記述分析を行い,教科書の記述には「なぜ」のような科学の根源的な問いは少なく,観察や実験の結果から結論が決まりやすい問いが多いといった特徴が明らかになった。これらの知見に基づいて,児童・生徒が自ら結論を導きやすい問いの設定を中心とした理科の授業モデルを提示し,実践事例を示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2011年 
    代表者 : 野上 智行; 出口 明子; 藤井 浩樹; 橋本 健夫; 稲垣 成哲; 川上 昭吾; 三宅 志穂; 溝邊 和成; 中山 迅; 小川 義和; 武田 義明; 竹中 真希子; 山口 悦司; 大黒 孝文; 楠 房子; 山本 智一
     
    本研究の目的は,「サステナビリティ学」や「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development :略称ESD)」の射程から構想した新しいタイプの理科教師教育プログラムを開発し,評価することであった。そのために,神戸大学を拠点として,長崎大学,宮崎大学,大分大学,県立広島大学,愛知教育大学等の大学・大学院の科学教育・理科教育学と自然科学の研究者,国立科学博物館の研究者等が協同,連携し,学部レベル,大学院レベル,専門職大学院レベルの教師教育プログラム,さらには,現職教師を対象にした現職教育プログラムや博学連携プログラムの開発と評価に取り組んだ。その結果, ESDの観点から求められる教師教育プログラムのデザイン指針の策定,具体的なプログラム試案及び事例の提案をすることができた。
  • IT支援により連続型・非連続型テキストを統合した論理的思考力を育む授業の開発
    科学研究費助成金:奨励研究
    研究期間 : 2009年04月 -2010年03月 
    代表者 : 山本智一
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2006年 -2009年 
    代表者 : 稲垣 成哲; 山口 悦司; 舟生 日出男; 出口 明子; 大島 律子; 竹中 真希子; 杉本 雅則; 楠 房子; 大島 純; 中山 迅; 村山 功; 坂本 美紀; 大黒 孝文; 山本 智一; 黒田 秀子; 神山 真一; 藤本 雅司; 三澤 尚久; 橘 早苗
     
    本研究の目的は,ユビキタス技術を用いた複数の協調学習支援システムを構築し,それらのシステムを有効に活用した『創造的人材の育成』を可能にするような科学教育プログラムの開発と評価をするとともに,その成果を受けて,新しい科学教育のあり方を提案することであった。創造的人材に求められる資質能力領域として,科学的議論・論述能力,科学概念統合能力,科学的観察・情報活用能力,科学的推論・問題解決能力の4領域を設定し,それぞれの領域に対応させて,ITシステムを活用した新しいタイプの授業を実験校に導入し,実証実験を行った。その結果,学習者における資質能力の向上に寄与できる授業のデザイン指針を策定することができた。
  • 現実世界の科学的課題の解決を可能にする単元の開発
    科学研究費助成金:奨励研究
    研究期間 : 2007年04月 -2008年03月 
    代表者 : 山本智一
  • Knowledge Forum(R)を利用したバイオサイエンスに関する単元開発
    科学研究費助成金:奨励研究
    研究期間 : 2003年04月 -2004年03月 
    代表者 : 山本智一

委員歴

  • 2024年07月 - 現在   日本科学教育学会   理事
  • 2022年07月 - 現在   日本科学教育学会   代議員 関西支部長
  • 2021年08月 - 現在   日本理科教育学会   「理科教育学研究」編集委員
  • 2021年07月 - 現在   日本理科教育学会   評議員
  • 2022年07月 - 2024年06月   日本科学教育学会   年会企画委員長
  • 2018年07月 - 2022年06月   日本科学教育学会   理事
  • 2014年07月 - 2016年06月   日本科学教育学会   若手活性化委員
  • 2011年07月 - 2015年06月   日本科学教育学会   年会企画委員
  • 2010年04月 - 2014年08月   日本理科教育学会   評議員
  • 2010年07月 - 2014年06月   日本科学教育学会   評議員

担当経験のある科目

  • 授業と評価の心理学兵庫教育大学
  • 初年次セミナー兵庫教育大学
  • 日本の教育事情兵庫教育大学
  • 初等実習リフレクション(実地教育Ⅶ)兵庫教育大学
  • 教職実践演習(幼・小・中・高)【大学院クラス】兵庫教育大学
  • 初等実習リフレクション(実地教育Ⅶ)【大学院クラス】兵庫教育大学
  • インターンシップ兵庫教育大学
  • 実践研究リフレクションセミナー兵庫教育大学
  • 実地研究Ⅱ(発展実習)兵庫教育大学
  • 実地研究Ⅰ(基本実習)兵庫教育大学
  • 教育実践研究(アクションリサーチ)兵庫教育大学
  • 教育実地基礎研究II(教育実践研究法の研究)兵庫教育大学
  • 教育実地基礎研究(レポート作成法の研究)兵庫教育大学
  • 教科・領域の内容・指導法研究V(生活・総合)兵庫教育大学
  • 教科・領域の内容・指導法研究IV(理科)兵庫教育大学
  • 教科の授業作りと授業分析の評価兵庫教育大学
  • 学級づくりと教育的関係の構築兵庫教育大学
  • 総合学習の指導過程と評価法兵庫教育大学
  • 授業の指導計画と教材研究の演習B兵庫教育大学
  • 授業の指導計画と教材研究の演習A兵庫教育大学

社会貢献活動

  • 「新たな学びの実現に向けた教育課程の在り方に関する研究」(探究班)委員
    期間 : 2023年05月18日 - 現在
    役割 : 情報提供, 調査担当
    主催者・発行元 : 国立教育政策研究所
  • スクールパートナーシップ事業
    期間 : 2016年04月01日 - 現在
    役割 : 講師
    種別 : 出前授業
    主催者・発行元 : 兵庫教育大学
    イベント・番組・新聞雑誌名 : 理科授業における観察・実験指導のポイント
  • 令和4年度学力向上実践推進委員
    期間 : 2022年06月24日 - 2023年01月31日
    役割 : 運営参加・支援
    主催者・発行元 : 兵庫県教育委員会義務教育課
  • 2021年度全国小学校理科研究協議会兵庫大会開催に向けた姫路市小学校教育研究会理科部会アドバイザー
    期間 : 2018年08月23日 - 2021年11月19日
    役割 : 助言・指導
    種別 : 研究指導
  • 平成30年度学力向上実践推進委員
    期間 : 2018年07月27日 - 2019年02月28日
    役割 : 運営参加・支援
    種別 : その他
    主催者・発行元 : 兵庫県教育委員会義務教育課
  • 小学校理科授業改善研究事業
    期間 : 2016年04月01日 - 2018年03月31日
    役割 : 助言・指導
    種別 : 研究指導
    主催者・発行元 : 兵庫県教育委員会義務教育課

その他のリンク

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