研究者総覧

中須賀 巧 ナカスガ タクミ

所属部署生活・健康・情報系教育コース
職名准教授
メールアドレス
ホームページURL
生年月日
Last Updated :2025/04/12

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)(九州大学)

J-Global ID

研究キーワード

  • 体育授業   目標志向性   動機づけ雰囲気   

研究分野

  • ライフサイエンス / 体育、身体教育学
  • ライフサイエンス / スポーツ科学
  • 人文・社会 / 教育心理学

経歴

  • 2022年09月 - 現在  兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科教科教育実践学専攻(Dマル合)
  • 2021年04月 - 現在  兵庫教育大学准教授
  • 2019年04月 - 2021年03月  兵庫教育大学講師
  • 2019年09月  兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科教科教育実践学専攻(D合)
  • 2016年04月 - 2019年03月  兵庫教育大学助教

研究活動情報

論文

書籍

  • これからの体育・スポーツ心理学
    (担当:編者(編著者)範囲:)講談社 2023年03月 ISBN: 9784065311691

講演・口頭発表等

  • 大学教育において「体育心理学・スポーツ心理学」は何をどのように教えていくべきか
    山津幸司; 木島章文; 須崎康臣; 中須賀巧
    日本スポーツ心理学会第51回大会 2024年09月
  • ストレスリカバリー経験尺度の開発と大学スポーツの貢献
    阪田俊輔; 中須賀巧; 須崎康臣; 田中輝海; 松田晃二郎; 相羽枝莉子
    日本スポーツ心理学会第51回大会 2024年09月
  • 中学校体育におけるフィードバックの認知と学習成果およびスポーツ参加意識との関連
    山本 浩二; 中須賀 巧; 島本 好平; 杉山 佳生; 尼子 尚公
    日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会 2024年08月
  • 大学教養体育における動機づけ雰囲気が批判的思考態度に及ぼす影響-スポーツ経験を媒介要因としたモデルの検証
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会 2024年08月
  • 大学一般体育で発揮されるストレスコーピングスキルが日常場面に般化されるプロセス②対処資源に関する同時効果、交差遅れ効果の検討
    阪田俊輔; 中須賀巧; 須崎康臣; 松田晃二郎
    日本体育・スポーツ・健康学会第74回大会 2024年08月
  • 大学一般体育での経験が対処資源獲得に与える影響
    阪田俊輔; 中須賀巧; 須崎康臣; 田中輝海; 松田晃二郎
    日本スポーツ心理学会第50回大会 2023年10月
  • Estimating the causal relationship between the perception of feedback and learning outcomes in academic Physical Education: focusing on gender differences among junior high school students
    Koji Yamamoto; Takumi Nakasuga; Hisahiro Amako
    日本スポーツ教育学会第43回国際大会 2023年09月
  • 大学運動部活動における動機づけ雰囲気,勝敗に対する態度,オーバーコミットメントの関係-個人種目と集団種目に着目して-
    高山優明; 中須賀巧
    日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 2023年09月
  • 大学一般体育で発揮されるストレスコーピングスキルが日常場面で般化されるプロセス
    阪田俊輔; 中須賀巧; 須崎康臣; 田中輝海; 松田晃二郎
    日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 2023年09月
  • 中学校体育における動機づけ雰囲気がグリッドに及ぼす影響-目標志向性を媒介要因としたモデル検証-
    中須賀巧; 大橋充典; 田中輝海; 阪田俊輔; 山本浩二
    日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 2023年09月
  • 高校期の体育適応感が目標志向性を介して批判的思考態度へ及ぼす影響
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    日本体育・スポーツ・健康学会第73回大会 2023年09月
  • 大学体育授業における批判的思考態度と主観的恩恵評価の関係
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    第11回大学体育スポーツ研究フォーラム 2023年03月
  • 大学生の対処資源測定尺度の作成
    阪田俊輔; 元嶋菜美香; 中須賀巧; 松田晃二郎; 内藤貴司; 杉山佳生
    日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会 2022年08月
  • 教科体育における学習成果の認知が運動・スポーツへの関わりに対する意識に及ぼす影響
    山本浩二; 中須賀巧; 島本好平; 杉山佳生
    日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会 2022年09月
  • 大学体育授業における運動能力観の変化と体育授業経験および運動習慣強度との関係
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会 2022年09月
  • 大学体育授業における大学新入生のライフスキル獲得の特徴
    陳昱龍; 島本好平; 中須賀巧; 松山博明; 土屋裕睦
    日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会 2022年09月
  • 中学校体育における動機づけ雰囲気と学習意欲の因果関係の推定
    中須賀巧; 大橋充典; 田中輝海; 阪田俊輔; 山本浩二
    日本体育・スポーツ・健康学会第72回大会 2022年09月
  • 授業開始前の行動が学習意欲の認知と運動技能に及ぼす影響について-長距離走における体育授業に着目して-
    前田凜太郎; 中須賀巧
    兵庫体育スポーツ科学学会第33回大会 2022年05月
  • 学生における運動・スポーツ参加動機評価尺度の開発―学習成果および日常の運動実施から―  [通常講演]
    山本浩二; 中須賀巧; 島本好平; 杉山佳生
    日本スポーツ心理学会第48回大会 2021年11月 ポスター発表
  • Inferiority Complex Seen as a "Like or Dislike" and Adaptation to Physical Education Classes in Junior High School Students  [通常講演]
    Takahiro Toyamaa; Takumi Nakasuga; Yoshio Sugiyama
    The ISSP 15th World Congress(第15回国際スポーツ心理学会) 2021年09月 ポスター発表
  • 大学体育授業における集団凝集性の変化から見える学習者の適応感  [通常講演]
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 2021年09月 口頭発表(一般)
  • 小学校5、6年生の体育授業における劣等コンプレックスと運動有能感の因果関係  [通常講演]
    當山 貴弘; 中須賀巧; 八尋風太; 杉山佳生
    日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 2021年09月 ポスター発表
  • 大学体育授業における場所選択行動から把握できる学習者の適応感-異なる履修形態に着目して-  [通常講演]
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    第9回大学体育スポーツ研究フォーラム 2021年02月 口頭発表(一般)
  • 全力による身体接触を伴う運動「組ずもう」の教育的効果―共感的な心情の観点から―  [通常講演]
    高嶋拓也; 池上直紀; 中須賀巧; 筒井茂喜
    日本スポーツ教育学会第39回大会 2019年09月
  • 大学体育授業における場所選択行動から見える学習者の心理的特性  [通常講演]
    鳥井淳貴; 中須賀巧
    日本体育学会第70回大会 2019年09月
  • 運動会における児童の満足感が学習意欲に及ぼす影響  [通常講演]
    中山修平; 中須賀巧
    日本体育学会第70回大会 2019年09月
  • 体育授業場面における劣等コンプレックスと学習方略の関係-体育授業の好嫌に着目して-  [通常講演]
    當山貴弘; 中須賀巧
    日本体育学会第70回大会 2019年09月
  • 体育授業における思考・判断力が劣等コンプレックスに及ぼす影響-体育授業に対する感情側面に着目して-  [通常講演]
    當山貴弘; 中須賀巧
    九州体育スポーツ学会第68回大会 2019年09月
  • 當山 貴弘; 中須賀 巧
    日本体育学会大会予稿集 2018年
  • 成瀬 愛; 中須賀 巧
    日本体育学会大会予稿集 2017年
  • 中須賀 巧
    日本体育学会大会予稿集 2016年
  • 中須賀 巧; 杉山 佳生
    日本体育学会大会予稿集 2016年
  • 河津 慶太; 杉山 佳生; 中須賀 巧
    日本体育学会大会予稿集 2010年

受賞

  • 2021年03月 大学体育スポーツ学研究優秀論文賞
     大学体育授業における動機づけ雰囲気と主観的恩恵評価の関係―受講種目と性別の違いに着目して― 
    受賞者: 中須賀巧;木内敦詞;西田順一;橋本公雄
  • 2020年04月 2019年度笹川スポーツ研究助成優秀研究賞
     運動場面における劣等コンプレックスと運動有能感の因果関係の推定 
    受賞者: 當山貴弘;中須賀巧
  • 2019年09月 日本体育学会 学会奨励賞
     体育学習における動機づけ雰囲気,目標志向性,生きる力の因果関係の推定 official_journal 
    受賞者: 中須賀巧、阪田俊輔、杉山佳生

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 阪田 俊輔; 中須賀 巧; 須崎 康臣; 田中 輝海; 松田 晃二郎
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 山本 浩二; 中須賀 巧; 島本 好平
     
    本年度では,当該研究課題を達成するための基礎的研究として,2回にわたる研究調査を実施した. 研究Ⅰでは,中学校体育における教師のフィードバック(FB)の認知構造を明らかにし,その測定尺度の開発を通じて,体育授業の学習成果への影響を検討した.まず,教師のフィードバックは「称賛」,「助言」,「授業態度に対する注意」,「運動技能に対する指摘」として生徒から認知されており,その評価尺度として16項目が開発された(1因子4項目).次に,重回帰分析の結果,男女に共通して肯定的・矯正的FBの認知が,学習成果に有意な正の影響を及ぼしていたことから,学習成果を促進する要因の1つに,肯定的なFBの有効性が示された.男女それぞれにみると,女子において運動学習場面での指摘が,運動技術の習得や知識の修得,そして魅力の感受にそれぞれ負の影響を与えていた. 研究Ⅱでは,中学生の運動・スポーツへの多様な関わり方(スポーツ参与)を包括的に評価する尺度の開発を通じて,体育授業の学習成果がスポーツ参与に及ぼす影響を検討した.まず,スポーツ参与は「運動・スポーツからの回避」,「運動・スポーツへの期待」,「運動・スポーツを通じた充足感」であり,その評価尺度として16項目が開発された.次に,体育授業の学習成果がスポーツ参与に及ぼす影響について検討したところ,男女ともに「運動技術の習得」と「運動の魅力の感受」が「運動・スポーツへの期待」と「運動・スポーツを通じた充足感」にそれぞれ有意な正の影響を及ぼしていることが明らかになった.また,「運動の魅力の感受」は「運動・スポーツからの回避」に有意な負の影響を及ぼしていることが示された.これらのことから,体育授業の運動技能の習得や運動の楽しさの経験が,スポーツ参与に正に影響することが示唆された.なお,研究Ⅱにおける結果の一部は,日本スポーツ心理学会第48回大会において発表した.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2021年04月 -2025年03月 
    代表者 : 中須賀 巧; 大橋 充典; 阪田 俊輔; 山本 浩二; 田中 輝海
     
    学校教育現場における非認知スキルの育成は,健やかな心身を保ち,豊かな生活を実現するための根幹となる.特に,チャレンジ活動や共同学習活動など生徒の主体性を重視した活動が豊富な体育授業では,非認知スキルを育むことができる授業展開を解明することが強く求められる.しかし,体育授業には教授法や評価法,クラス志向の違いから熟達雰囲気や成績雰囲気のように様相の異なる動機づけ雰囲気(授業雰囲気)が存在する.そのため,どのような授業雰囲気が生徒の非認知スキルの育成に有効か厳密に検討することが急務である.本研究では,特に体育授業の専門性や独自性が高まり,非認知スキルの育成が求められる中学生を対象に,生徒の非認知スキルを育む体育授業における動機づけ雰囲気について実証的に検討することを目的とする. 令和3年度は,既に着手していた包括的非認知スキル測定評価尺度の完成を目指したが,尺度の十分な信頼性や妥当性が確保できず,項目内容に問題が残った.そのため今後は項目内容を見直し,再開発する必要があると考えられる. また同時並行で,予備的検討として,非認知スキルのあらゆる側面(例えば,社会的スキルやグリッドなど)と体育授業における動機づけ雰囲気との関係について,性差や学年差の特徴を解明するための基礎データの収集を行った.データ解析を行ったところ,体育授業における熟達雰囲気(努力に価値が置かれ,練習や技能習得のプロセスが重視される雰囲気)と協同雰囲気(仲間との協同体験に価値が置かれ,技能習得や他者比較(競争)よりも生徒間の相互作用が重視される雰囲気)が,グリッドや社会的スキルに正の関係を示すことが確認された. 次年度は,項目内容を見直し,縦断研究に着手する.また前年度に引き続き横断研究として体育授業における動機づけ雰囲気と非認知スキルの関係に単元種目間の特徴があるか否かについて解明することを目指す.
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 筒井 茂喜; 中須賀 巧
     
    2020年度の研究成果は以下の通りである。 ・大学研究紀要及び体育科教育関係の雑誌に身体接触を伴う運動「組ずもう」の教育的効果についての論文が掲載された。 ・日本スポーツ教育学会第40回大会(オンライン大会)に参加し、情報の収集に行った。 2018年度において、小学校4年生児童を対象に「組ずもう」の授業を実施した結果、身体接触によって生起する「身体への気づき」から認知する「他者の気もち」と「共感的な心情」及び「共感的な心情」と「学級集団凝集性」との間にそれぞれ中程度の有意な正の相関関係が見出されたことから、「身体への気づき」から認知する「他者の気もち」は「共感的な心情」であり、学級の「集団凝集性」の高まりに影響を与えると推察された。2019年度は、小学校6年生児童を対象に「組ずもう」の授業を実施した結果、指導者が「身体への気づき」から認知する「他者の気もち」に対する「意味づけ」を行うことで、児童の他者への「共感的な心情」がより高まること、また、認知した「他者の気もち」は実感と納得を伴うものと考えられることを見い出した。2020年度は、2018,2019年度の研究成果を踏まえ、身体接触を伴う運動「組ずもう」の教育現場への普及活動を行う予定であったが、COVID-19 の感染拡大のために実施することができなかった。そのため、研究期間の延長を申請し、実技を伴わない講義・演習形式での普及活動に向けた準備を進めているところである。。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2017年04月 -2022年03月 
    代表者 : 中須賀 巧
     
    本研究では,生徒の学習意欲を促す体育授業における動機づけ雰囲気について,横断的・縦断的な調査による量データと授業介入による実践的な質データを相互補完的アプローチから検討することを目的としている.本研究を推進させることによって,以下の3点を解明することができる.具体的には①生徒の学習意欲を促す体育授業における動機づけ雰囲気について解明できる,②学習意欲の低下を回復・向上させる授業設計や指導方法について,成長段階ごとの特徴が明らかにできる,③中学校3年間を通して学習意欲がどのように変動するのかについて解明できる.さらに,これらの知見をベースに考察を進めることによって,教育現場に実際的な知見を示すことができ,学習意欲向上を意図する指導への一助になることが期待される. 今年度は,縦断データの分析と実践的研究を目指した.体育授業における学習意欲ならびに動機づけ雰囲気,目標志向性に関して中学校3年間の縦断データ(9波のパネルデータ)はこれまでに類のない貴重なデータと言える.体育における学習意欲に関して成長曲線モデルを用いた分析を行ったところ,意欲的側面(学習を促進する側面)は3年間で横ばい傾向であった.これは従来の体育授業における学習意欲研究を支持する結果であった.一方で,回避的側面(学習を抑制する側面)は低下する傾向が認められた.これは横断研究が中心であった学習意欲研究では未確認の新知見である.今後さらに動機づけ雰囲気と目標志向性との関連について分析を進めていく.実践的研究に関しては新型ウィルスによる感染症拡大に伴い,教育機関が閉鎖され、予定していた実践が困難になった.そのため,実践の期間や計画を再考し,新たに実践研究に着手する.
  • 運動場面における劣等コンプレックスと運動有能感の因果関係の推定
    笹川スポーツ財団:2019年度 笹川スポーツ研究助成
    研究期間 : 2019年04月 -2020年03月 
    代表者 : 當山貴弘; 中須賀巧
  • 運動部活動における動機づけ雰囲気と部員を取り巻く周囲からの期待感が試合前の不安に与える影響
    笹川スポーツ財団:2019年度 笹川スポーツ研究助成
    研究期間 : 2019年04月 -2020年03月 
    代表者 : 中須賀巧,田中輝海,阪田俊輔
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 橋本 公雄; 中須賀 巧; 堤 俊彦; 西田 順一; 木内 敦詞; 山本 浩二; 谷本 英彰; 藤原 大樹; 山崎 将幸; 藤塚 千秋
     
    本研究は大学体育授業で自己成長を促すため、挑戦的課題達成型の授業プログラムを開発し、その効果を明らかにするとともに、体育授業による自己成長の仮説モデルの検証を行うことを目的としたものである。仮説モデルは主観的恩恵の獲得が新たな気づきを生みポジティブ徳性(人間の強み)を向上させるというものである。仮説検証のため体育授業版の主観的恩恵尺度、気づき尺度、ポジティブ徳性尺度の3つの尺度を開発した。これらの指標を用いて、気づきを媒介変数とした挑戦的課題達成型授業による自己成長を促す仮説モデルを検証することができた。加えて、学期末に主観的恩恵、気づき、ポジティブ徳性の向上がみられることが明らかにされた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 中須賀 巧
     
    本研究は,体育授業における動機づけ雰囲気,目標志向性,生きる力の3変数間の因果関係について検討を行うことを目的とした.研究1では,体育授業における動機づけ雰囲気に関する基礎データを整理した.研究2では,中学生と高校生を対象に2ヵ月間のインターバルを取りながら1年間にわたり5回調査を実施した.主な結果は以下の通りである.(1)熟達雰囲気と協同雰囲気は,生きる力と正の因果関係を示した.(2)熟達雰囲気と協同雰囲気は,課題志向性を介して,生きる力と正の因果関係を示しており,循環的に高まることが確認された.以上のことから,生きる力を育成するためには,熟達雰囲気と協同雰囲気が重要になることが示唆された.
  • 大学運動部における動機づけ雰囲気と部員特性を基軸としたオーバーコミットメント抑制要因の検討
    笹川スポーツ財団:2017年度 笹川スポーツ研究助成
    研究期間 : 2017年04月 -2018年03月 
    代表者 : 中須賀巧,田中輝海
  • 学校運動部活動における肯定的競技引退観を促すチームの動機づけ雰囲気の特徴
    笹川スポーツ財団:2016年度 笹川スポーツ研究助成
    研究期間 : 2016年04月 -2017年03月 
    代表者 : 中須賀巧,阪田俊輔

その他のリンク

researchmap