研究者総覧

岡本 希 オカモト ノゾミ

所属部署学校心理・学校健康教育・発達支援コース
職名教授
メールアドレス
ホームページURL
生年月日
Last Updated :2025/04/12

研究者情報

学位

  • 博士(医学)

科研費研究者番号

  • 70364057

J-Global ID

研究キーワード

  • 疫学   公衆衛生   歯科保健   高齢者保健   学校保健   

研究分野

  • ライフサイエンス / 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含まない
  • ライフサイエンス / 衛生学、公衆衛生学分野:実験系を含む
  • ライフサイエンス / 社会系歯学

経歴

  • 2021年  兵庫教育大学 大学院学校教育研究科 教授
  • 2017年  兵庫教育大学大学院学校教育研究科准教授
  • 2015年  奈良県立医科大学医学部地域健康医学教室准教授
  • 2011年  奈良県立医科大学医学部地域健康医学教室講師
  • 2003年  奈良県立医科大学医学部地域健康医学教室助教
  • 1998年  奈良県立医科大学 歯科口腔外科

所属学協会

  • 日本口腔外科学会   日本口腔衛生学会   日本衛生学会   日本疫学会   日本公衆衛生学会   日本健康教育学会   日本学校保健学会   

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • 学童期における咀嚼習慣と終末糖化産物AGEsと肥満との関連  [通常講演]
    岡本希; 郡俊之; 明神千穂; 川西正子
    第32回日本健康教育学会学術大会 2024年07月
  • 学校の感染症対応の負担感と 日常業務の努力報酬比不均衡の重複と 心理的苦痛との関連  [通常講演]
    宮城十子; 岡本希
    第32回日本健康教育学会学術大会 2024年07月
  • 中学校の性に関する指導の実態及び関連意識‐教員と外部講師(助産師)に対する質問紙調査結果の比較‐
    森本雅子; 西岡伸紀; 岡本希
    第71回近畿学校保健学会 2024年06月
  • 小学校4年生における未来を肯定的にとらえた体の発育発達の学習の評価‐養護教諭が関わったWYSH教育の取り組みより‐  [通常講演]
    山田麻美; 西岡伸紀; 岡本希
    第71回近畿学校保健学会 2024年06月
  • 小学校養護教諭の保健授業への参画状況と授業の困難さに関するアンケート調査‐兵庫県内10地域の比較検討より‐  [通常講演]
    岡本希; 伊藤武彦
    第71回近畿学校保健学会 2024年06月
  • 小学校養護教諭における保健の授業づくりのニーズについて  [通常講演]
    岡本希; 伊藤武彦
    第94回日本衛生学会学術総会 2024年03月
  • 学校の感染症対応における教師の負担感ー属性や対応実施状況ごとの違いー  [通常講演]
    宮城十子; 岡本 希
    第69回日本学校保健学会学術大会 2023年11月
  • 小学校養護教諭対象の保健授業への参画および授業の困難さに関するアンケート調査  [通常講演]
    岡本 希; 伊藤武彦
    第69回日本学校保健学会学術大会 2023年11月
  • 中学校性教育の有効性の向上のための学校と外部講師との連携実態  [通常講演]
    森本雅子; 西岡伸紀; 岡本 希
    第69回日本学校保健学会学術大会 2023年11月
  • 学校の感染症対応における教師の負担感尺度の開発  [通常講演]
    宮城十子; 岡本 希
    第31回日本健康教育学会学術大会 2023年07月
  • 「食物の硬さ」が小学生の体系に及ぼす影響を検証するための縦断研究  [通常講演]
    郡 俊之; 村上健太郎; 川西正子; 明神千穂; 岡本 希; 関谷美喜子; 尾島朋子; 山本真子; 東根裕子; 友竹浩之
    第77回日本栄養・食料学会大会 2023年05月
  • 小学生における肥満と体成分と生活習慣との関連  [通常講演]
    岡本 希; 郡 俊之; 川西正子; 明神千穂
    第33回日本疫学会学術総会 2023年02月
  • Relationship between obesity and subjective eating speed in elementary school students  [通常講演]
    Nozomi Okamoto; Masako Kawanishi; Chiho Myojin; Toshiyuki Kohri
    2022年第22回国際栄養学会議 2022年12月
  • 小学生における歯科保健に関する生活習慣と行動変容との関連
    八木泰子; 岡本希
    第68回日本学校保健学会学術大会 2022年11月
  • 小学生における肥満と主観的な食速度との関連  [通常講演]
    岡本希; 郡俊之; 川西正子; 明神千穂
    第68回日本学校保健学会学術大会 2022年11月
  • 小学生における肥満と生活習慣と栄養摂取量との関連  [通常講演]
    岡本 希; 郡 俊之
    第81回日本公衆衛生学会総会 2022年10月
  • Hardness of the Habitual Diet in Relation to Body Mass Index, Waist Circumference, and Body Fat Percentage in Japanese Elementary School Children Aged 9–10 years
    Toshiyuki Kohri; Kentaro Murakami; Masako Kawanishi; Chiho Myojin; Nozomi Okamoto; Tomoko Ojima; Asako Minami; Mako Yamamoto; Yuko Higashine; Nobuko Amano; Rie Hashimoto; Tomotake Hiroyuki
    The8th Asian Congress of Dietetics 2022年08月
  • 介護保険の居宅療養管理指導における歯科と栄養の連携状況にみられる課題
    岡本 希; 郡 俊之; 天野信子
    第92回日本衛生学会学術総会 2022年03月
  • 高校生のインターネット依存と身体活動および運動の心理学的指標との関連
    衞藤佑喜; 岡本希
    第 92 回日本衛生学会学術総会 2022年03月
  • ケアマネジャーを対象とした介護保険における栄養ケア・マネジメントに関する実態調査  [通常講演]
    青木穂乃花; 浅野早紀; 稲葉仁衣菜; 乾 陽奈子; 加藤 瞳; 神谷夕香; 近藤瑞希; 越水悠香; 大河内祐貴; 小湊英範; 郡 俊之; 天野信子; 岡本 希
    第15回日本薬局学会学術総会(2021年11月6日~7日) 口頭発表(一般)
  • 多面的身体能力評価は日本人高齢男性の骨折発生を予測する-藤原京スタディ男性骨粗鬆症コホート研究-  [通常講演]
    藤田裕規; 伊木雅之; 由良晶子; 原納明博; 甲田勝康; 玉置淳子; 佐藤裕保; 立木隆広; 梶田悦子; 石塚理香; 文鐘聲; 岡本希; 車谷典男
    第23回日本骨粗鬆症学会学術総会(2021年10月8日 - 2021年10月10日) ポスター発表
  • 介護保険の居宅療養管理指導における歯科と栄養の関わりについての研究:ケアマネジャー対象の調査結果より  [通常講演]
    岡本希; 郡俊之; 天野 信子
    第29回日本健康教育学会学術総会(2021年9月11日~12日) ポスター発表
  • 要支援,要介護高齢者の栄養指導における10品目群チェックシートの活用:第2報
    福川泰代; 衞藤佑喜; 岡本希
    第79回日本公衆衛生学会総会(2020年10月20日~22日)
  • 主介護者に対する対処法方略の助言による介護負担感への影響:第1報
    衞藤佑喜; 福川泰代; 岡本希
    第79回日本公衆衛生学会総会(2020年10月20日~22日)
  • 学校教職員における応急手当普及員免許取得の必要性
    吉田智子; 岡本希
    第79回日本公衆衛生学会総会(2020年10月20日~22日)
  • 地域在住高齢男性における貧血と脆弱性骨折との関連:藤原京スタディ男性骨粗鬆症コホート研究(FORMEN study)の5年追跡
    貫井裕次; 玉置淳子; 藤田裕規; 甲田勝康; 立木隆広; 梶田悦子; 神谷訓康; 伊木雅之; 岡本希; 車谷典男
    第22回日本骨粗鬆症学会(2020年10月9日~11日)
  • 学校における心肺蘇生教育を教職員が実施することへの必要性
    吉田智子,岡本希
    第67回近畿学校保健学会 2020年06月
  • 高齢者における残存歯数と歯周病原細菌血清抗体価と認知機能障害との関連  [通常講演]
    岡本 希; 森川将行; 天野信子; 柳元和
    第90回日本衛生学会学術総会(2020年3月26日~28日) ポスター発表
  • 高齢期における認知機能障害と歯の本数と歯周病原細菌血清抗体価との関連:藤原京スタディ  [通常講演]
    岡本 希; 森川将行; 天野信子; 中村富与; 柳元和
    第76回 日本公衆衛生学会総会 2019年10月 口頭発表(基調)
  • 地域在住高齢男性における胃切除後の骨折リスク上昇 藤原京スタディ男性骨粗鬆症研究  [通常講演]
    伊木 雅之; 藤田 裕規; 甲田 勝康; 由良 晶子; 立木 隆広; 玉置 淳子; 佐藤 裕保; 梶田 悦子; 濱田 昌実; 岡本 希; 車谷 典男
    第39回日本骨形態計測学会 2019年07月 ポスター発表
  • 大学生における生活習慣改善と自己管理スキルとの関連性  [通常講演]
    衞藤 佑喜; 西岡 伸紀; 岡本 希
    第28回日本健康教育学会学術大会 2019年06月 ポスター発表
  • Relationships between tooth loss, low masticatory ability, and nutritional indicesin independent elderly people: Findings from the Fujiwara-kyo study  [通常講演]
    Nozomi Okamoto; Nobuko Amano; TomiyoNakamura; Motokazu Yanagi
    第13回 国際リハビリテーション医学会世界会議(ISPRM 2019) 2019年06月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 自立高齢者における多数歯欠損と咀嚼可能食品と栄養指標との関連  [通常講演]
    岡本 希; 天野 信子; 柳 元和
    第89回日本衛生学会学術総会 2019年02月 ポスター発表
  • スポーツと文化的趣味活動の組み合わせとADL低下との縦断的関連 藤原京スタディ
    小松 雅代; 岡本 希; 森川 将行; 冨岡 公子; 城島 哲子; 佐伯 圭吾; 車谷 典男
    日本公衆衛生学会総会抄録集 2017年10月 日本公衆衛生学会
  • 高齢期における認知機能障害と歯周病との関連を検証することを目的とした大規模前向きコホート研究 藤原京スタディ
    岡本 希; 森川 将行; 須崎 康恵; 水野 文子; 小松 雅代; 天野 信子; 高澤 伸; 車谷 典男
    日本歯科医学会誌 2017年03月 日本歯科医学会
  • 地域在樹高齢者における認知機能障害と歯周病との関連  [通常講演]
    岡本 希
    武見記念生命科学研究基金 武見奨励賞受賞講演 2014年
  • 高齢者のQOLと生活機能の規定要因に関する疫学研究  [通常講演]
    岡本 希
    第69回日本公衆衛生学会奨励賞受賞講演 2010年
  • 社会を支える高齢者の能力と役割: 地域在宅高齢者の社会的自立の現状  [通常講演]
    岡本 希
    第68回日本公衆衛生学会サテライトシンポジウム 2009年
  • 口腔衛生・生活習慣とBMI  [通常講演]
    岡本 希
    第34回産業歯科医研修会(アドバンストコース) 2006年

MISC

受賞

  • 2016年09月 日本歯科医学会 第32回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」優秀発表賞
     
    受賞者: 岡本 希
  • 2016年06月 一般財団法人博慈会 老人病研究所 優秀論文「ダ・ビンチ賞」
     
    受賞者: 岡本 希
  • 2014年12月 公益信託武見記念生存科学研究基金 武見奨励賞
     
    受賞者: 岡本 希
  • 2012年03月 奈良県立医科大学 第1回女性研究者学術研究奨励賞
     
    受賞者: 岡本 希
  • 2012年03月 日本衛生学会 第82回日本衛生学会総会最優秀演題賞
     
    受賞者: 岡本 希
  • 2010年10月 日本公衆衛生学会 平成22年度日本公衆衛生学会奨励賞
     JPN

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 学童期における咀嚼習慣と終末糖化産物AGEsと肥満との関連
    公益財団法人8020推進財団:
    研究期間 : 2023年10月 -2024年03月 
    代表者 : 岡本 希、郡 俊之
  • 「食物の硬さ」が学童期の発育・発達に及ぼす影響を検証するための縦断研究
    文部科学省 科学研究費 基盤研究C:
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 郡 俊之 (分担:岡本希)
  • 口腔機能と低栄養と認知機能障害発生リスクとの関連:歯科からみた予防対策について
    文部科学省 科学研究費 基盤研究B:
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 岡本 希、他
  • 人生の終盤に向かう過程における心と知識の事前準備に関する実態調査
    2021年度三井住友海上福祉財団研究助成:
    研究期間 : 2021年11月 -2022年10月 
    代表者 : 岡本 希
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2020年03月 
    代表者 : 須崎 康恵; 水野 文子; 岡本 希; 御輿 久美子
     
    アカデミックキャリアの男女医師間格差に繋がる要因を明らかとするため、奈良県立医科大学の学生と臨床研修医を対象に意向調査を実施した。結果、男女ともに高学年は低学年と比べキャリアイメージを明確化するが、卒後、女性研修医は将来像を明確化することが困難となり、キャリア形成意欲も低下することが解った。昇進意欲は、低学年から研修医まで一貫して女性は低く、性差を認めた。男子学生の過半数は、医療界で男女共同参画は既に実現し、アカデミックキャリアに性差はないと回答する等、男女共同参画の認識が女性と比べ低かった。男女医師間格差解消のためには、卒前・卒後に男女共同参画の現状を伝え、認識を高める医学教育が必要である。
  • 介護者の健康問題のリスク評価とナラティブ・アプローチに基づく介護負担感、自尊感情、睡眠の改善を目的とした介入研究
    損保ジャパン日本興亜福祉財団:2018年度ジェロントロジー研究助成
    研究期間 : 2018年11月 -2020年03月 
    代表者 : 岡本 希
  • 地域高齢者の口腔機能低下症と低栄養および認知機能障害に関する縦断的研究
    大阪ガスグループ福祉財団:調査・研究助成
    研究期間 : 2018年04月 -2020年03月 
    代表者 : 岡本 希
  • 認知機能障害発生に対する歯周病原細菌の影響に関する研究
    武田科学振興財団:
    研究期間 : 2016年10月 -2019年03月 
    代表者 : 岡本 希
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(A))
    研究期間 : 2015年 -2019年 
    代表者 : 伊木 雅之(分担:岡本希)
     
    JPOS研究20年次追跡調査とFORMEN研究10年次追跡調査を実施し、アウトカムとして骨折と死亡を把握した。低ビタミンD摂取、低牛乳摂取、低納豆摂取、胃切除、貧血、低尿酸血症、糖尿病等が骨折のリスクを上げ、骨折・低骨密度は動脈硬化を進展させ、最終的に死亡のリスクを高めることが明らかになった。上記の骨折のリスク要因を除去、低減することによって骨折が減り、健康寿命を延伸できることが示唆された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 田中 優; 岡本 希; 福原 俊一; 井上 聡己; 川口 昌彦
     
    研究環境の大きな変化、つまり麻酔術前術後外来から周術期管理センターへの移行という予想外の研究環境の変化が生じたので研究の続行が困難になり研究を完成させることが難しくなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2015年 -2017年 
    代表者 : 岡本 希
     
    認知機能検査Mini-Mental State Examination(MMSE)23 点以下(認知機能障害46名)と24点以上(健常78名)を本研究の対象者とした(平均76歳の男女)。ロジスティック回帰分析にて脳血管疾患・心筋梗塞・高血圧・糖尿病・脂質異常症の有病状況、APOE ε4 allele保有、各種血清抗体価、高感度CRP、血清アルブミンの影響を調整した後、MMSE23点以下に対する歯の1本減少のオッズ比は1.06(95%CI;1.01-1.11, P= 0.030)で有意な関連を示した。
  • 在宅療養高齢者および自立高齢者における肺炎予防と介護負担軽減を目的とした前向きコホート研究
    大和証券ヘルス財団:平成27年度(第42回)調査研究助成
    研究期間 : 2015年 -2016年 
    代表者 : 岡本 希
  • 自立高齢者における嚥下障害・肺炎の新規発症と咬合力との関連についての疫学研究
    大阪ガスグループ福祉財団:平成26年度大阪ガスグループ福祉財団「調査・研究助成」
    研究期間 : 2014年 -2015年 
    代表者 : 岡本 希
  • 慢性感染と認知機能障害の発生リスクとの関連
    奈良県立医科大学:平成27年度公立大学法人奈良県立医科大学特別共同研究助成事業
    研究期間 : 2015年 
    代表者 : 岡本 希
  • 地域在住高齢者における歯牙喪失と認知機能との関連についての症例対照研究
    奈良県立医科大学:平成26年度公立大学法人奈良県立医科大学若手研究者研究助成事業
    研究期間 : 2014年 -2014年 
    代表者 : 岡本 希
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2012年 -2014年 
    代表者 : 森川 将行(分担:岡本希)
     
    【目的】本研究は、地域在住高齢者のコホート研究(ベースライン4427名参加)において新規に発症する主観的認知障害(subjective cognitive impairment; SCI)、軽度認知障害(mild cognitive impairment; MCI)、あるいは認知症領域への転換に、認知症の危険因子として指摘されている心血管疾患やII型糖尿病の原因として知られるメタボリック症候群が与える影響について、抑うつ状態、生活習慣、社会的サポート、そして心理的苦痛などの要因を加えて検討する。【研究概要】平成24年に実施した追跡健診未受診者866名を対象に、調査内容を減らして、簡易版追跡健診を行い、平成25年9月の15日間で218名の参加が得られた。加えて、簡易版追跡健診未受診者648名を対象に、医療スタッフによる訪問調査を実施し、状況を確認した。平成25年10月-平成26年1月の調査の結果、233名が拒否、11名が死亡、16名が転居、長期不在が56名であることが判明し、294名については、病歴、健康関連項目、そして、新規発症疾患について調査した。これらの追跡健診において、遺伝子調査の同意が得られた対象者の中から、アルツハイマー病の危険因子の1つであるアポリポ蛋白E4についてSNP解析を実施した。また、平成24年に行った追跡健診のデータを用いた解析を行った。【発表内容】平成19年度に実施したベースライン時の正常認知機能の対象者をその平均値で2群に分け、5年後に認知症領域に低下する要因が異なるかを探索的に検討した。5年後に新規に認知症領域となった対象者は、平均下群67名(972名中)、平均上群43名(1444名中)で、両群とも高齢になるに従って危険度が増し10年以上の教育歴が保護的に働いていた。認知症領域への低下を防いだ異なる要因として平均下群では配偶者からの、平均上群には家族からのサポートが示された。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(A))
    研究期間 : 2012年 -2014年 
    代表者 : 車谷 典男; 木村 弘; 緒方 奈保子; 佐伯 圭吾; 岡本 希
     
    本研究は、奈良県に在住する65歳以上(ベースライン当時平均72歳)の独歩可能な男女をエントリー条件として、2007年(一部2008年)にベースライン健診を終了させた4427人(当時平均72歳)のコホートの追跡である。高齢者のQOLと生活機能に影響を与える要因を学際的に検討し、超高齢社会の公衆衛生施策に資する新知見を提供することを目的したものである。2012年の追跡健診の未受診者866名を対象に、2013年簡易版追跡健診を実施した。アンケート調査による健康関連QOLと生活機能の把握、医療スタッフによる病歴の問診、脳卒中などのベースライン以降の新規発症の把握、認知機能検査、歯科・嚥下機能検査、身体計測、血液検査を実施した。簡易版追跡健診の未受診者648名を対象に、医療スタッフによる訪問調査を実施し、病歴、健康関連QOLと生活機能、脳卒中などのベースライン以降の新規発症について調査した。その結果、(1)866名のうち、2013年簡易版追跡健診を受診したのは218名であった。(2)訪問調査の対象となった648名のうち、233名が拒否、11名が死亡、16名が転居、長期不在が56名で、294名の訪問調査を完了した。38名が追跡不能であった。(3)歯牙喪失と嚥下障害の関連では、ベースライン時の残存歯27-32本に対して、13-22本と0-12本のオッズ比は2.42 (95%CI,1.61-3.63)と2.49 (1.68-3.69)であり、歯牙喪失が嚥下障害の危険因子であることが示唆された。(4)訪問調査や電話調査により、41名の認知症を把握した。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(若手研究(B))
    研究期間 : 2010年 -2013年 
    代表者 : 岡本 希
     
    【目的】5年間における軽度認知機能障害および認知症領域の新規発生とベースライン時の現在歯数との関連を検討するために、ベースライン時に認知機能が正常であった地域在住高齢者3696名(当時平均72歳)を対象に、5年後の健診を実施した。【認知機能判定】正常:Mini-Mental State Examination(MMSE)24点以上かつ遅延再生2点以上/ 軽度認知機能障害:MMSEが24点以上かつ遅延再生1点以下かつGeriatric Depression Scale(GDS)5点以下/ 認知症領域:MMSE23点以下【結果】5年間の死亡は148名、転居36名、施設入所8名、入院または病気療養中のため追跡健診に参加しなかった者は182名であった。追跡健診参加者は2508名で、参加率は75.5%であった。健診で正常と判定された2094名、軽度認知機能障害241名、認知症領域133名を分析対象者とした。従属変数を軽度認知機能障害または認知症領域とし、独立変数を現在歯数(4分位:26本以上/21-25本/11-20本/0-10本)、年齢、性別、学歴、がん・脳血管疾患・心筋梗塞・高血圧・糖尿病・脂質異常症の既往の有無、外出頻度、10m歩行テストとしたロジスティック回帰分析(強制投入法)を行った。現在歯数26本以上を基準にした場合の軽度認知機能障害に対するオッズ比は21-25本が1.55(95%CI 1.05-2.29)、11-20本が1.57(1.04-2.38)、0-10本が1.72(1.15-2.58)で有意な関連がみられた(P for trend<0.012)。現在歯数と認知症領域との間に有意な関連はみられなかった。【考察】健診不参加者の中に認知症領域の者が含まれている可能性が高いため、不参加者を対象とした追跡調査を実施した上で、関連性について再検討する必要がある。
  • 地域在住高齢者における嚥下障害と歯牙喪失との関連についての疫学的研究
    太陽生命厚生財団:平成23年度太陽生命厚生財団「社会福祉助成事業」
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 岡本 希
  • 高齢者の咀嚼・嚥下機能と認知機能の関連性についての疫学研究
    三井住友海上福祉財団:平成19年度三井住友海上福祉財団研究助成事業
    研究期間 : 2007年 -2008年 
    代表者 : 岡本 希

委員歴

  • 2017年04月 - 2020年12月   日本衛生学会   評議員

担当経験のある科目

  • 環境問題と健康兵庫教育大学
  • 衛生学・公衆衛生学兵庫教育大学
  • 学校保健Ⅰ兵庫教育大学
  • 数学の基礎甲南女子大学医療栄養学部
  • 疫学奈良県立医科大学医学部看護学科
  • 衛生学・公衆衛生学Ⅰ奈良県立医科大学医学部医学科
  • 関連医学兵庫県立総合衛生学院

社会貢献活動

  • 兵庫県加東市健康づくり推進協議会委員長
    期間 : 2021年04月01日 - 現在
    役割 : 助言・指導
  • 加東市健康増進計画等策定委員会委員長
    期間 : 2018年07月 - 現在
    役割 : 助言・指導
  • 免許状更新講習 選択領域「歯と口の健康:学校保健データを読み解く」
    期間 : 2018年 - 2020年
    役割 : 講師
  • 兵庫教育大学附属中学校キャリア総合選択授業
    期間 : 2017年 - 2018年
    役割 : 講師

学術貢献活動

  • 日本衛生学学会 衛生学エキスパート
    期間 : 2021年01月01日 - 現在
    役割 : 学術調査立案・実施
  • 日本疫学会 上級疫学専門家
    期間 : 2020年03月25日 - 現在
    役割 : 学術調査立案・実施
  • 日本公衆衛生学会 公衆衛生専門家
    期間 : 2010年04月01日 - 現在
    役割 : 学術調査立案・実施
  • 日本健康教育学会大会事務局
    期間 : 2017年04月 - 2018年07月
    役割 : その他

その他

  • その他の活動 
    公衆衛生活動: 平成17年9月~平成19年3月 奈良県介護予防支援作業部会委員 平成19年3月~平成23年3月 葛城保健所管内地域職域連携推進協議会委員 平成19年9月~平成20年3月 曽爾村国保保険事業(予防対策事業)ワーキング会議委員 平成20年4月~平成22年3月 健康なら21計画評価会議委員 平成24年4月~平成24年12月 奈良県健康増進計画策定ワーキング会議委員 平成26年7月~平成27年3月 橿原市介護保険事業計画等策定委員会委員 平成26年7月~平成29年3月 橿原市健康づくり推進協議会委員 平成26年9月~平成29年3月 橿原市介護保険運営協議会委員 教育活動: 学校法人冬木学園桜井女子短期大学 公衆衛生学 非常勤講師(平成14年度) 畿央大学短期大学部 公衆衛生学 非常勤講師(平成15年度) 帝塚山大学現代生活学部食物栄養学会 健康管理学 非常勤講師(平成19年度, 平成20年度) 奈良県立医科大学医学部看護学科 疫学 講師(平成23年度~28年度) 奈良県立医科大学医学部医学科 衛生学・公衆衛生学 講師(平成25年度~28年度)

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