研究者総覧

永山 智之 ナガヤマ トモユキ

所属部署臨床心理学コース
職名准教授
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生年月日
Last Updated :2024/10/05

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)(京都大学)

J-Global ID

プロフィール

  • ①通所ルームやデイケア、学生相談の現場での経験をもとに、発達の偏りや未成熟の問題を抱える現代青年に対する、箱庭や描画、グループの活用法を探求してきました(例えば、個人療法と集団療法を併用する「コンバインド・セラピー」や、グループ箱庭を用いた自己理解促進プログラムの研究)。


    ②現在は、力動的心理療法と量子力学の接点に関心を持ち、精神分析的システムズ理論(PAS理論)を用いて、心理療法における瞬間のミクロな変化を捉える理論・技法について研究しています(例えば、思春期・青年期の主体性発達支援につなげる試み:https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20K13952/)。


    ③ゼミでは、ロールプレイ等の体験学習に力を入れて心理面接の訓練を行うと共に、ミクロな相互作用プロセスの分析を行い、変化の鍵を捉える事例報告/事例研究を一緒に進めています。


    ④大学院でこれらの研究を行いたいと思い、本ゼミへの配属を希望される方の研究室訪問も歓迎しています。nagayama〇hyogo-u.ac.jp(〇を@に変更)までご連絡下さい。

研究キーワード

  • 力動的心理療法   精神分析的システムズ理論   箱庭療法   コンバインド・セラピー   対人恐怖   神経発達症   不登校   

研究分野

  • 人文・社会 / 臨床心理学

経歴

  • 2017年 - 現在  一般社団法人カウンセリングサロンArk神戸
  • 2019年04月 - 2022年03月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科講師
  • 2018年 - 2022年  PAS心理教育研究所客員研究員
  • 2016年10月 - 2019年03月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教
  • 2016年04月 - 2017年03月  佛教大学学生相談センター相談員
  • 2015年08月 - 2016年03月  滋賀大学障がい学生支援室特任講師
  • 2014年04月 - 2015年07月  滋賀大学保健管理センター特任講師
  • 2013年04月 - 2014年03月  京都大学大学院教育学研究科研究員

学歴

  • 2010年04月 - 2013年03月   京都大学大学院   教育学研究科   臨床教育学専攻博士後期課程
  • 2007年04月 - 2010年03月   京都大学大学院教育学研究科臨床教育学専攻修士課程
  • 2003年04月 - 2007年03月   京都大学教育学部教育科学科

所属学協会

  • 国際力動的心理療法学会   日本箱庭療法学会   日本心理臨床学会   日本学校教育相談学会   日本青年期精神療法学会   

研究活動情報

論文

  • 日本の大人は 「青年」を愛せるのか? ー2択の問いで量子論的世界を楽しむー Can We Adults Love “the Adolescent” ? : Either-or Questioning from Japan to Enjoy Quantum World
    永山智之
    国際力動的心理療法学会第26回大会論文集(Proceedings of 26th Annual Congress of International Association of Dynamic Psychotherapy) 7-34(日) - 35-69(英) 2023年11月
  • 自閉スペクトラム症のある不登校生徒へのコンバインド・セラピーの活用プロセス ―個人臨床家によるグループ活動の導入と展開―
    永山智之
    学校教育相談研究 33 15 - 24 2023年06月 [査読有り]
  • 箱庭フォーカシングが気分に与える影響に関する量的・質的検討
    中屋美紀; 永山智之
    箱庭療法学研究 34 3 3 - 12 2022年03月 [査読有り]
  • 高校生のLINEでのやりとりに対する認知と友人関係の関連─LINEで嫌な体験をした時と対面時の変化の検討─
    大堀 優; 永山 智之
    発達心理臨床研究 27 103 - 112 2021年03月
  • 二者状況・三者状況から見た現代青年の心的世界のモデル変更 ―「今,ここ」での対人関係を軸にした心理療法の展開―
    永山智之
    青年期精神療法 16 1 122 - 131 2020年12月 [査読有り]
  • Quantum Analysis of Either-or Questioning Leading to Improve Underdeveloped Ego Autonomy in Early Adolescence: Using the Psychoanalytic Systems Theory (思春期の自我自律性不全脱却の鍵となる 2択の問いの量子論的分析ー精神分析的システムズ(PAS)理論を用いてー)
    永山智之
    NeuroQuantology 18 9 12 - 24 2020年09月 [査読有り]
  • 教師の信念と児童認知が児童の社会性や学級集団力動に与える影響
    山本愛子; 永山智之
    発達心理臨床研究 25 77 - 86 2019年
  • 小学校に導入された「箱庭ルーム」の心理的効果の検討 ―来室者の心理的傾向とストレス・不安の変化―
    岡﨑良仁; 永山智之
    箱庭療法学研究 31 3 67 - 73 2019年 [査読有り]
  • "永山 智之"; "小山 智朗"; "千葉 友里香"; "田附 紘平"; "山口 昂一"; "竹中 悠香"; "山川 瑠璃"
    兵庫教育大学研究紀要 : 人間発達教育専攻 特別支援教育専攻 教育内容・方法開発専攻 教育実践高度化専攻 附属学校園 53 53 21 - 25 兵庫教育大学 2018年09月
  • 二者状況から三者状況に移行する場面における主観的体験の変容 ―大学生への質問紙調査から―
    永山智之
    兵庫教育大学研究紀要 52 9 - 18 2018年
  • わが国の広汎性発達障害への心理療法的アプローチの歴史的展望
    永山智之; 鈴木瑠璃; 竹中悠香; 田附紘平; 千葉友里香; 山口昂一; 小山智朗
    追手門学院大学地域支援心理研究センター附属「心の相談室」紀要 13 20 - 34 2017年
  • 二者状況・三者状況から見た青年の症状と社会環境の変化 ―共同体の喪失とネット社会がもたらす事例の理解に向けて―
    永山智之
    佛教大学学生相談センター年報 25 16 - 25 2017年
  • 現代の「未発達」な青年に対するコンバインド・セラピーの意義 ―個人療法とグループ活動の併用をめぐって―
    永山智之
    佛教大学学生相談センター年報 25 26 - 32 2017年
  • 自閉スペクトラム症と診断された青年への個人療法とグループ活動のコンバインド・セラピー
    永山智之
    心理臨床学研究 35 5 526 - 537 2017年 [査読有り]
  • 永山智之
    最新精神医学 22 3 286 - 292 世論時報社 2017年 [査読有り]
  • 二者状況と三者状況から見た心的世界とコンバインド・セラピー ―対人恐怖の変化と発達障害をめぐる現代心理療法の可能性―
    永山智之
    京都大学大学院教育学研究科 2016年 [査読有り]
  • 永山智之
    箱庭療法学研究 28 3 15 - 27 日本箱庭療法学会 2016年 [査読有り]
  • 「広汎性発達障害」診断の有無が教員の事例の捉え方に与える影響
    時岡良太; 友尻奈緒美; 菱田一仁; 加藤のぞみ; 岩城晶子; 永山智之; 中藤信哉; 桑原知子
    京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要 18 90 - 103 2014年
  • 二者状況と三者状況における体験から見た対人恐怖的心性
    永山智之
    箱庭療法学研究 26 3 65 - 80 2014年 [査読有り]
  • 永山智之
    京都大学大学院教育学研究科紀要 59 59 415 - 427 京都大学大学院教育学研究科 2013年 [査読有り]
  • 永山智之; 小山智朗; 小木曽由佳; 土井奈緒美; 木村智草; 白木絵美子; 桑原知子
    心理臨床学研究 30 6 796 - 808 日本心理臨床学会 ; 1983- 2013年 [査読有り]
  • 宮嶋由布; 永山智之; 加藤のぞみ; 田中崇恵; 菱田一仁; 桑原知子
    京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要 16 43 - 55 京都大学 2012年
  • 永山智之
    京都大学大学院教育学研究科附属臨床教育実践研究センター紀要 16 77 - 93 京都大学 2012年
  • 個人療法と集団療法を併用した心理療法的アプローチの可能性―対人恐怖と発達障害を中心に―
    永山智之
    京都大学大学院教育学研究科紀要 58 247 - 259 2012年 [査読有り]
  • 摂食障害を機に家族との関わり方や自身のあり方を模索する30代女性との面接
    永山智之
    京都大学大学院教育学研究科心理教育相談室紀要 臨床心理事例研究 38 169 - 178 2011年
  • 永山智之
    京都大学大学院教育学研究科紀要 57 57 195 - 209 京都大学大学院教育学研究科 2011年 [査読有り]
  • 〝攻撃性〟の観点からみたアトピー性皮膚炎患者のありよう――諸研究のレビューを通して
    築山裕子; 梅村高太郎; 古川裕之; 友尻奈緒美; 永山智之; 磯村知徳; 加藤のぞみ; 田 中崇恵
    京大心理臨床シリーズ8 身体の病と心理臨床 179 - 186 2009年
  • 永山智之
    心理臨床学研究 26 6 741 - 747 日本心理臨床学会 2009年 [査読有り]

書籍

  • グループワーク〈ミソドラマ〉で 子どもの心の声を聴く
    Allan Guggenbühl; 桑原知子 (担当:共著範囲:)創元社 2019年

講演・口頭発表等

  • 心理面接の力学的展開の新たな理論と技法 -心理学的心性を育む力動的心理療法  [通常講演]
    中村有希; 花井俊紀; 嶋田一樹; 永山智之
    日本心理臨床学会第43回大会 Web大会 自主シンポジウム 2024年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • ミクロな変化を捉える量子力学的介入技法の展開(シンポジウム:心理面接の力学的展開の新たな理論と技法-力動的心理療法を超えて-)
    永山智之
    日本心理臨床学会第42回大会 2023年09月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
  • 自閉スペクトラム症者のグループ箱庭への精神分析的システムズ理論の活用
    永山智之
    国際力動的心理療法学会第26回大会 2022年07月 口頭発表(一般)
  • 思春期の自我自律性不全脱却の鍵となる 2択の問いの量子力学的数理モデル
    永山智之; 小山和男; 高田毅
    国際力動的心理療法学会第26回大会 2022年07月 ポスター発表
  • 日本の大人は 「青年」を愛せるのか? ー2択の問いで量子論的世界を楽しむー Can We Adults Love “the Adolescent” ? : Either-or Questioning from Japan to Enjoy Quantum World
    永山智之
    国際力動的心理療法学会第26回大会 2022年07月 口頭発表(基調)
  • 自閉スペクトラム症のある成人へのグループ箱庭心理教育プログラムの効果  [通常講演]
    永山智之
    日本心理臨床学会第38回大会 2019年06月 ポスター発表
  • 思春期の自我自律性不全脱却の鍵となる2択の問いの量子論的分析  [通常講演]
    永山智之; 小谷英文
    国際力動的心理療法学会第24回大会 2019年03月
  • 自閉スペクトラム症と診断された思春期事例の量子力学的分析  [通常講演]
    永山智之
    国際力動的心理療法学会第23回大会 2017年11月 
    自閉スペクトラム症と診断された事例の自己表現が,2択の問いにおけるセラピスト(Th)の対象性を助けにクライエント(Cl)自身の位置が明確になることで変化した。そして,Clが量子力学的世界を保持できる自己空間を持って主体を確立したことが示された。選択肢の問いからは,瞬間瞬間が選択の連続した状態のミクロな体験世界が示唆され,2択は物事が必ず2つに分かれる「量子化」と通じる。他者と「今,ここ」に居づらく関心を受け取れないため,他者に量子論的パラレルワールドを体験させ,関わりながら確かめるClに対して,Thが観察せずに確定する意志を示し,ベクトルを明確にすることで,Thからの粒を受け取れたのであろう。こうして,Thの率直さの表現によりバウンダリーが明確化し,相互作用メイトリックスでClも位置が定まったため,問う側をやめて自らの意志で選択していったと考えられる。

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 思春期・青年期を対象とした「2択遊び」コロナ不安対応プログラムの開発
    公益財団法人JR西日本あんしん社会財団:
    研究期間 : 2022年04月 -2023年03月
  • 思春期の主体性発達プロセスの量子論的分析:ミクロな変化を捉える心理支援技法の開発
    日本学術振興会:科学研究費補助金
    研究期間 : 2020年04月 -2023年03月 
    代表者 : 永山智之
  • 自閉スペクトラム症のある青少年にグループ箱庭を用いた心理教育プログラムの開発と効果検証
    平成30年度日教弘本部奨励金:
    研究期間 : 2018年04月 -2019年03月 
    代表者 : 永山智之
  • 発達の偏り・未成熟を抱える青少年へのコンバインド・セラピー -心理教育への援用可能性
    公益財団法人上廣倫理財団平成28年度・平成29年度研究助成
    研究期間 : 2017年02月 -2019年02月 
    代表者 : 永山智之
  • 発達障害のある当事者の集団状況での困難に対する心理療法と心理教育の統合
    公益信託福原心理教育研究振興基金平成29年度研究助成金:
    研究期間 : 2017年09月 -2018年09月 
    代表者 : 永山智之
  • 広汎性発達障害をもつ青年・成人に対する個人療法と集団療法の併用
    2013年度日本心理臨床学会研究助成
    研究期間 : 2012年10月 -2013年09月 
    代表者 : 永山智之
  • 個人療法と集団療法を併用した心理療法的アプローチの可能性―思春期・青年期の広汎性発達障害と対人恐怖を中心に―
    日本臨床心理士資格認定協会研究助成:
    研究期間 : 2011年12月 -2012年12月 
    代表者 : 永山智之
  • 学校現場における心理臨床的関わりについての実践的研究 ―子どもや学級集団へのアプローチと教師との連携をめぐって―
    教育実践コラボレーション・センター「子どもの生命性と有能性を育てる教育・研究推進事業」平成23年度研究開発コロキアム
    代表者 : 研究代表者 永山智之 研究分担者 岩城晶子・友尻奈緒美・中藤信哉・菱田一仁・加藤のぞみ・神代末人・小出文香・時岡良太

委員歴

  • 2020年09月 - 2024年08月   国際力動的心理療法学会   理事
  • 2019年03月   国際力動的心理療法学会   学術委員

担当経験のある科目

  • 教育相談論兵庫教育大学
  • 教育分野に関する理論と支援の展開兵庫教育大学
  • 心理支援に関する理論と実践Ⅱ兵庫教育大学
  • 心理支援に関する理論と実践Ⅰ兵庫教育大学
  • 心理検査法兵庫教育大学
  • 人間関係とカウンセリング兵庫教育大学
  • 学校心理学入門兵庫教育大学
  • 臨床心理査定演習兵庫教育大学
  • 臨床心理実習兵庫教育大学

その他のリンク

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