研究者総覧

宇野 宏幸 ウノ ヒロユキ

所属部署発達障害支援実践コース
職名教授
メールアドレス
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生年月日
Last Updated :2025/04/12

研究者情報

学位

  • 博士(人間科学)

J-Global ID

プロフィール

  • 現職教員が学校現場で抱いている問題意識や課題を解決するための専門的なアプローチを提供することによって、実践活動と基礎研究との融合を図る。学生個々人のアイデアを出来うる限り尊重して、これを研究として発展させることに努めたい。

研究キーワード

  • 発達障害/通常学級の授業/リーダーシップ論   Educational and Social Psychology   

研究分野

  • 人文・社会 / 社会心理学 / 発達神経心理学

経歴

  • 2008年04月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科 教授Graduate School of Education
  • 2007年04月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科 准教授Graduate School of Education
  • 2005年04月  兵庫教育大学大学院学校教育研究科 助教授Graduate School of Education
  • 2003年04月  兵庫教育大学学校教育学部 助教授Faculty of School Education
  • 1999年01月  兵庫教育大学学校教育学部 講師Faculty of School Education
  • 1997年04月  千葉大学文学部 助手Faculty of Letters
  • 1993年06月  獨協医科大学医学部 助手School of Medicine
  • 1990年04月  (株)日立製作所基礎研究所研究員Advanced Research Laboratory

学歴

  •         - 1992年07月   大阪大学
  •         - 1992年07月   大阪大学   大学院人間科学研究科
  •         - 1986年03月   大阪大学   大学院医学研究科
  •         - 1984年03月   信州大学   人文学部

所属学協会

  • 日本授業UD学会   日本小児保健協会   日本児童青年精神医学会   日本発達障害学会   日本LD学会   日本小児神経学会   日本特殊教育学会   日本学校保健学会   日本健康教育学会   

研究活動情報

論文

書籍

講演・口頭発表等

  • The relation between the characteristic behavior of the children and maternal attachment: Comparison between mothers of children with ADHD and controls
    Mano, S; Uno, H; Kawakami, A
    the 18th International Congress of the European Society for Child and Adolescent Psychiatry (Vienna, Austria) 2019年07月 ポスター発表

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 発達障害の可能性のある児童生徒の多様な特性に応じた合理的配慮研究事業
    文部科学省:発達障害の可能性のある児童生徒等に対する支援事業
    研究期間 : 2018年04月 -2021年03月 
    代表者 : 宇野宏幸; 岡村章司; 小川修史
  • 高等学校における特別支援教育の推進に向けて
    研究期間 : 2019年04月 -2020年03月 
    代表者 : 堀井美佐、宇野宏幸、柳田未来
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2010年04月 -2014年03月 
    代表者 : 宇野 宏幸
     
    発達障害(LD、ADHD、自閉症スペクトラム障害)の認知・行動特性や対象児のアセスメント情報を考慮した通常学級における授業づくりモデルに関する検討をおこなった。対象児およびクラス全体への効果について、授業参加・理解度ならびに動機づけ(特異的自己効力感)の観点でで評価した。対象児においては、授業内容理解および動機づけの向上が認められた。一方、クラス全体については顕著な変化はなく、今後の検討課題となった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 山下 裕史朗; 松石 豊次郎; 永光 信一郎; 宇野 宏幸; 園田 貴明; 園田 直子; 永光 信一郎; 江上 千代美; 宇野 宏幸; 園田 貴章; 園田 直子
     
    米国のADHD治療モデルプログラムであるsummer treatmentprogram(STP)の日本人ADHD学童への効果を、行動面の評価だけでなく、脳科学的手法を用いた方法で行った。STPは、エビデンスに基づく行動療法のさまざまな手法(ポイントシステム、デイリーレポートカード、正の強化子、タイムアウトなど)を用いる包括的治療法である。2007年は3週間、2008-9年は2週間プログラムで、毎回23~27名の学童が参加、計74名が参加した。ドロップアウトはなかった。個別の獲得ポイント、保護者によるADHD評価尺度、反抗挑戦性障害スコアなどの行動面の尺度は、毎年有意に改善した。STP前後のPCを用いた認知機能検査(2008-9年新規参加者17名の検討)では、注意分散や実機能課題における正答率の有意な改善を認めた。誤答の中でもお手つきの有意な改善を認め行動抑制における改善が示唆された。アクチグラフを用いた睡眠覚醒研究では、ADHD群でのSTP前後の有意な睡眠パラメーターの改善はなく、コントロール児との有意差もなかった。2週間のSTPは、行動面の改善だけでなく、認知機能の改善ももたらすことがわかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 柘植 雅義; 宇野 宏幸; 石橋 由紀子; 石橋 由紀子
     
    本学大学院修士課程の特別支援教育コーディネーターコースのプログラムで学んだ現職派遣の大学院生(20名ほど)をフォローアップし、本学大学院のプログラムの有効性を確認すると共に、課題も明確にした。一方、韓国、米国、英国の3か国における、特別支援教育コーディネーターに係る業務の現状と課題に関する調査を行い、本学大学院の養成プログラムの検討の資料とした。以上の2つの作業から、新たな授業科目を開設したり、廃止したりするなど、本学大学院のプログラムの一部を改善した。そして、本学大学院のプログラムで学んだ大学院生の修士論文を、本学の研究ジャーナルである「特別支援教育コーディネーター研究」で公表するなど、種々の機会に、本研究の成果を公表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2006年 -2008年 
    代表者 : 宇野 宏幸; 井澤 信三; 小島 道生
     
    小学校通常学級に在籍する発達障害児の行動特徴について、担任教師が学校生活での具体的なエピソードから評価するチェックリスト開発をおこなった。発達障害児のデータを対象として、項目分析、クラスター分析などを実施し、尺度としての妥当性・信頼性の検証をおこなった後、社会的学習など計6 カテゴリーの質問紙を作成した。また、通常学級サンプルから、各カテゴリー得点について性別と学年( 低学年、高学年)ごとのパーセンタイル換算表を作成した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2004年 -2005年 
    代表者 : 宇野 宏幸; 井澤 信三; 小島 道生
     
    小学校の通常学級において、行動上に問題のある子どもの「見立て」を支援するための行動チェックリストの開発を進めている。今年度は質問紙に新たな項目を追加するとともに、信頼性を検討する過程で4つの項目を1ユニットとして考え、これらユニットのグルーピングについて吟味した。調査対象:通常学級1・2年の担任、およびADHD児あるいは広汎性発達障害(PDD)児を1・2年で担任しているか、過去に担任していた教師。行動チェックリスト:具体的な行動特徴101項目について、「ある」・「ない」の2件法で評定を求めた。行動評定尺度:ADHD-RS-IV-JとASSQ-Rへの回答を求めた。対象群:分析は男子のみを対象とした。識別力:各項目についてADHD-健常群間、PDD-健常群問でφ係数を求めグループ間弁別の指標とした。ユニット化:ADHD群とPDD群を対象に、階層的クラスター分析をおこない項目間の類似度を求め、類似した4つの項目を1つのカテゴリーとしてまとめた。内的一貫性:設定した各カテゴリーについてα係数を求め、これが0.7以上であった10カテゴリーを「ユニット」として採用した。グループ化:各ユニットについて、「ある」と回答した項目の数をカウントして、0〜3点に得点化した。10個のユニットについて因子分析をしたところ、3つの因子が抽出された。第I因子は『自己制御』、第II因子は『社会的学習』、第III因子は『注意』と関連性のあるものと考えられた。因子間相関係数は、『自己制御』-『社会的学習』間が0.599、『社会的学習』-『注意』間が0.514、『自己制御』-『注意』間が0.491であった。判別的妥当性:抽出された因子によってADHD群とPDD群の判別分析をおこない、その結果をADHD-RSならびにASSQ-Rの得点を使用した場合と比較した。それぞれの全体の判別率は65.1%と72.0%であり、因子の得点を利用した場合にやや判別率が低かった。特にADHD群をPDD群と誤判別する割合が相対的に高い傾向にあった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2003年 
    代表者 : 宇野 宏幸; 松井 理直
     
    実験では、連続発声された母音/a/と破裂音/t/+/e/や母音/a/と破裂音/P/+/e/を知覚する際に破裂音部分を雑音によって置換した場合の先行母音/a/の効果について調べた。この時、後続する破裂音の調音を予期した運動が先行母音中に出現するのであれば(調音結合)、先行母音の音響成分のなかに後続する破裂音を識別するための情報が含まれているはずである。実際に、成人を対象とした知覚実験では予測通りに音韻の修復現象を観察することができた。さらに、後続する破裂音の違いによって母音/a/の末端部の第2フォルマント遷移が異なっていることが確認され、これが弁別的特徴となっていることが示唆された。音韻そのものの知覚と発声がほぼ形成される4 6歳の幼児における修復現象を調べることによって、その発達的変化を検証した。年齢の増加とともに正答率も上昇する傾向が認められ、先行母音の音響学的特徴が成人のそれに近い子どもほど正答率が高かった。これらの結果は、調音結合の生成と知覚が個体の発達のなかで相互作用しながら形成されていくという仮説を支持する。 言語のインターフェースにおける、定性的性質と定量的性質の変換に関するモデル研究をおこなった。特に、信念の程度(定量的性質)と意味の真偽(定性的性質)、音声の知覚関連物理量(定量的性質)と音韻の弁別素性(定性的性質)の相互作用に関する研究を重点的におこなった。その結果、音声の調音結合および実時間上の音響特性の最適値は、単に調音運動による制限のみならず、知覚的制限も強く影響していることが明らかとなった。この現象は、phononと呼ばれる原子的なカテゴリーがもつ数量的な分布モデルによって捉えることが可能であった。また、意味に関しては、従来の真理関数的なアプローチでなく、確率論に基づく「信念」を中心に据えることで、反事実条件文の意味がより適切に捉えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 宇野 宏幸
     
    鳴鳥類であるジュウシマツを用いて、聴覚フィードバックに関する神経機構を明らかにする目的で実験をおこなった。雄ジュウシマツの大脳発声制御中枢(HVc)には、発声制御を指令する運動ニューロンのみならず自己音声に選択的に応答する聴覚ニューロンが存在する。今年度は、これら運動ニューロンと聴覚ニューロン間の交互作用を検討するために、無拘束条件下で発声時のニューロン活動をHVcより記録することを試みた。あらかじめ、麻酔下で記録用の同芯円電極(インターメディカル社製、特注)と接続用コネクタを埋め込んだ。回復後、コネクタにワイヤーケーブルを接続して実験をおこなったところ、二相性のマルチプルユニット活動を記録できることを確認できたが、体の動きにともなうアーチファクトの混入も大きいことがわかった。まず、自己音声提示(40回)に対する応答性をしらべた。Peristimulus Time Histogramを作成したところ、ON応答を確認することができた。ついで、このような状態下で自発発声が可能であること、発声時には体全体の動きが静止するので筋電位の混入がわずかであることも確認できた。しかし、電極埋め込み後、数日を経過するとユニット活動の記録ができなくなることがあり、電極の材質を検討する必要性を認識している。今後は、記録方法を改善することによってアーチファクトの混入を極力低減させて安定した記録ができるように工夫を重ねてゆく予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1998年 -1998年 
    代表者 : 岡ノ谷 一夫; 宇野 宏幸
     
    本年度の実験では、おもにジュウシマツの高次発声制御中枢(HVC)聴覚ニューロンの歌に対する文脈依存性、すなわち継時的符号化様式について吟味した。 歌刺激提示時のニューロン活動を、神経遮断性麻酔下で同芯円電極を用いて細胞外記録した。記録されたニューロン活動は、テンプレートマッチング法を用いてできるだけ単一ユニットに分離することを試みた。歌刺激は、被験体からあらかじめ録音しておいた歌から作成した。通常方向での再生に加えて、(1)時間軸上での逆方向再生および(2)先行する歌要素を削除したものを用意した。 同芯円電極で記録された波形はマルチプルニューロン活動であったが、単一のユニットとして分離すると、いくつかのサブタイプに別れる傾向にあった。1) 自発発火頻度が高く歌刺激に応答しにくいもの、2) 自発発火頻度が低く歌に対して比較的持続的に応答するもの、3) そして歌の特定部分に一過性の応答を示し、その記録波形が緩余に変化するものなどに分類することができた。このタイプのニューロンでは、記録部位によって応答を示す歌要素が異なっていた。これらのことは、HVC内で異なるタイプの聴覚ニューロンが近傍に集合(クラスター化)して情報処理に関与していることを示唆する。逆方向再生時の応答量は、通常方向再生時と比較して著明に減少した。逆方向再生時には、すべての歌要素に対する応答量がほぼ一定レベルであるのに対して、通常方向再生時では歌要素によって応答量が大きく異なっていた。これは、通常方向再生では、特定の時系列パターンに選択的に、継時的な応答の促進が起るためであろう。この点を検討するため、先行する歌要素の長さを変えた時の応答量をしらべてみた。歌の後半部分のみの提示で、持続的な応答が認められた。さらに先行部分を短くしても応答は認められるが、直前の歌要素を除くと応答は消失した。このように、ジュウシマツHVCの自己の歌に対する応答は、文脈依存性の継時的応答の促進の結果と考えられる。 現在、マルチ電極を用いて複数のニューロン活動を同時記録する実験に着手している。複数ニューロン間の入出力関係を相互相関分析法を用いて解析することにより、今後は文脈依存性を記憶している動的神経回路の解明を図ってゆきたい。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1994年 -1994年 
    代表者 : 斎藤 望; 宇野 宏幸; 前川 正夫
     
    キンカ鳥の雛は歌学習期にはその種に特異的な歌を好んで認識して学習する。更に成鳥は同種他個体の歌を認識する能力があることが明らかにされている。このことから、キンカ鳥には2つのタイプの歌認識機構(生得的に備わっているものと学習により獲得されるもの)が存在すると考えられる。大脳発声中枢IMANは歌学習(歌モデルの取込と自身の歌の成立)に不可欠であるので、2つの歌認識機構を担うニューロンが存在することが予想される。 これらを明らかにするため、学習した雄と学習を阻害した雌において、IMANニューロンの聴覚応答特性を調べた。音刺激としてキンカ鳥に特徴的な歌要素を使用した。この要素は定周波数部(CF)とそれに続く周波数変調部(FM)とから構成される。これに人工的操作を加えて、CF-FMの時間構成とCFの周波数構成を変化させて、刺激音として用いた。 学習した雄では3種類の特異性応答-時間構成特異性と2つの周波数構成特異性(タイプAとB)-が存在した。周波数構成特異性タイプAは特定の周波数構成に応答するが、他の構成には応答しない。一方、タイプBは複数の周波数構成に応答する。ところが、学習阻害雄では周波数構成特異性タイプBだけが存在し、他の二つのタイプは見つからなかった。 この結果から、時間構成特異性と周波数構成特異性タイプAは学習によって形成されて、学習された歌の認識に関与すると考えられる。一方、周波数構成特異性タイプBは生得的に備わっていて、歌学習期の雛が種特異的な歌を認識するのに関与するとともに、歌学習によってタイプAに変化すると考えられる。 このようなIMANの聴覚知覚が個体としての聴認識に関与していることを明らかにするために、オペラント学習実験を行った。その結果、IMANの周波数構成特異性タイプAとBの弁別過程によって聴認識されることがわかった。
  • 発達障害児のいる通常学級における授業づくり
  • 発達の認知神経心理学
  • Developmental Neuro Psychology

委員歴

  • 日本LD学会   理事   日本LD学会

担当経験のある科目

  • 学習心理学兵庫教育大学
  • 言語病理学兵庫教育大学
  • 発達障害支援アセスメント演習兵庫教育大学
  • 発達障害研究兵庫教育大学
  • 教職実践演習
  • 発達障害支援ケース実習
  • 特別支援教育リーダーのための創発的コミュニケーション

社会貢献活動

  • 日本LD学会第29回大会実行委員会
    期間 : 2020年10月
    役割 : 運営参加・支援
    種別 : その他
  • 第4回兵庫教育大学特別支援教育アドバンスセミナー
    期間 : 2020年02月
    役割 : 運営参加・支援
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 兵庫教育大学発達障害支援実践コース
  • 日本LD学会第3回研究集会実行委員会
    期間 : 2020年01月
    役割 : 運営参加・支援
    主催者・発行元 : 日本LD学会
  • 第3回兵庫教育大学特別支援教育アドバンスセミナー
    期間 : 2019年03月
    役割 : 運営参加・支援
    種別 : セミナー・ワークショップ
    主催者・発行元 : 兵庫教育大学発達障害支援実践コース

その他のリンク

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