日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2015年04月 -2019年03月
代表者 : 淺海 真弓; 初田 隆; 白石 肇; 藤尾 美奈子; 大西 洋史
本研究により,図式期までは描画も立体造形の能力も同じように発達するが,中学年以降はそれぞれの媒体の特徴等により,立体造形能力は描画と比べ,表現としての発達が停滞気味となることが明らかになった。
又,描画においてモチーフの側面を想像させるなど,活動に特別の状況を設定することが子ども達の造形意欲を刺激することが分かった。さらに描画表現が得意なタイプ,粘土造形の得意なタイプ,モデルを見て描くことで表現が豊かになる,反対に表現の妨げになるケース,写実的な表現に長けたタイプ,対象をデフォルメして表現をするのが得意なタイプなど,同学年の子ども達であっても様々な表現傾向やタイプに分かれることが確認出来た。