研究者総覧

平野 亮 ヒラノ リョウ

所属部署教育コミュニケーションコース
職名准教授
メールアドレス
ホームページURL
生年月日
Last Updated :2025/02/18

研究者情報

学位

  • 博士(教育学)

J-Global ID

プロフィール

  • 「教育」について,歴史文化的な視点から思索していきたいと思います。

研究分野

  • 人文・社会 / 教育学 / 教育史,教育思想

学歴

  •         - 2012年   神戸大学大学院人間発達環境学研究科
  •         - 2007年   神戸大学発達科学部

研究活動情報

論文

書籍

  • 日本数学史学会 (担当:共著範囲:人体計測のなかの数学(第15章 社会の中の数学))丸善出版 2020年11月 ISBN: 9784621305225 xx, 722p
  • 大学事典
    児玉善仁ほか編 平凡社 2018年06月
  • 骨相学―能力人間学のアルケオロジー
    平野 亮 (担当:単著範囲:)世織書房 2015年
  • 「ジョン・オーブリーとイングランド数学者列伝」『Oxford数学史』
    ケイト・ベネット著; 平野; 亮訳 共立出版株式会社 2014年

講演・口頭発表等

  • 「能力」概念の生成史  [招待講演]
    平野 亮
    「発達」概念の生態学 2017年03月
  • 頭のかたちで性格診断!?  [通常講演]
    平野 亮
    水4,どうでしょう? 2016年07月
  • 「脳力」の世紀  [通常講演]
    平野 亮
    心理科学研究会近畿地区例会 2013年11月
  • 19世紀ブリテン島におけるPhrenologyの展開  [通常講演]
    平野 亮
    日本科学史学会阪神支部会 2013年08月

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 平野 亮
     
    2021年度は,申請書の「研究の目的」に示した3つの課題のうちの2つ目「骨相学者で京都商業学校校長だった高橋邦三の言説研究を足掛かりとした考察」に,前年度より継続して,取り組んだ。成果は大きく次の2点である。 (1)東京大学附属総合図書館ならびに東洋大学井上円了哲学センターでの史料調査 当初2020年度に予定していた現地調査について,当年度の成果を踏まえて再計画し,より実りある形で実施することができた。東大総合図書館では,調査支援スタッフの協力も得て,高橋邦三が収集した骨相学原書コレクションを引き継ぎその死後に東京帝国大学に蔵書を寄贈した,英文学者・永峰秀樹の「旧蔵資料」を閲覧した。所蔵印や書き込み,寄贈印などの調査から,高橋蔵書であったことの推定を始めとして,図書館の記録上も判然としない事柄のいくつかについて解明することができ,OPACの充実にもささやかながら貢献することができた。井上円了哲学センターでは,センタースタッフの手厚い協力を得て,円了が同窓生として高橋の名を記したノートや,『東洋哲学』に掲載された最晩年の論考などが発見された。東洋大学の前身の哲学館で英語の非常勤講師も務めた高橋だが,これまで井上円了研究においては注目されることがなく,その進展にささやかながら貢献することができた。 (2)論文の執筆・投稿 以上の2年にわたる調査結果について,3本の論考を執筆し,投稿することができた。内容は,①高橋邦三の生涯,②その骨相学言説,③その収集した骨相学書,に関してである。研究課題「近代日本における〈骨相学〉の受容と展開に関する教育史的研究」において,2019年度から20年度にかけて取り組んだ俯瞰的研究に対し,より個別具体的な相における当史の一端を明らかにすることができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 白水 浩信; 平野 亮
     
    本研究は近代統治論における教育言説の生成に関する歴史研究であり、能力の束として人間を捉え、統治することが近代教育言説を打ち立てるに至ったことを具体的な文献史料に即して明らかにすることを目的とする。まず16世紀の統治論では人間の能力を統治しようとする萌芽を見出すことができ、向後、18世紀には顕著な能力統治論として教育言説を編成するに至る。その際、機能本位の有機体モデルを生物学から借用し、能力を実体として表象し、これを開発することを使命とする教育言説を生成した。19世紀にはeducationの語源を「引き出す(educe)」に求めるに至り、現代まで継承される謬説を生じた歴史的過程が解明された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2011年 
    代表者 : 白水 浩信; 柴田 賢一; 楊 程; 平野 亮; 島野 裕子
     
    本研究は西洋養生思想における「身体」と「心」に関連する語彙を整理したものであり、西洋古典を集録したデジタル・アーカイブを活用し、語彙用例を網羅的に抽出することによって遂行された。ラテン語animaとanimusの違い、またanimaを養うものとしてのラテン語educatio及びギリシア語tropheが用いられていたという知見を獲得した。さらに近現代の心身一元論の例として19世紀西欧骨相学と20世紀アメリカ精神衛生運動についても検討し、古代養生思想との比較考察をおこなった。

その他のリンク

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